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円安が151円まで進んだ後、本日10月27日執筆時点では145円まで戻しています。円安のストップとビットコインへの期待の高まりについて、今後の市況の考察を交えながら初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
円安のストップの意味するもの
円安の火つけ役となったのは、言うまでもなくアメリカの金利上昇でした。しかし、その円安も一旦ストップの兆しを見せています。
アメリカの政策金利上昇から火がついた円安。その円安がストップするということは、つまりその政策金利上昇もひと段落つくと市場が見ている証拠でもあります。
9月のインフレ率(CPI)は前年比8.2%と高止まりの水準でした。
アメリカのCPIは8.2%上昇。ビットコイン価格が上昇しても仮想通貨の冬はまだ終わらない?
そして直近で発表されたケースシラー住宅価格は予想14.0%に対し、約13%。つまり住宅市場もインフレが収まりつつある、と市場は考えています。
それに伴い、FRBの政策金利上昇圧力も弱まるのではないかという期待が市場に出始めているということだと筆者は考えます。
そうなれば、リスク資産は下落基調から上昇基調へと転換を見せます。ダウ平均もここのところ上昇を見せており、ベア相場からブル相場への転換可能性を見せています。
インフレ率は下がるのか?
しかし、全てのリスク資産がこれから順風満帆な旅を始めるのかと言えばそうではない可能性があります。
なぜなら、これから待っている問題として、
- インフレ率はしっかり下落していくのか?
- 企業業績は悪化しないのか?
という2点があるためです。
インフレ率は、上昇がストップしたと言っても高止まりの状態。ここから金利上昇の引き締めを緩めていった場合に、インフレ率がしっかりと下がってくれるかどうかは不透明な部分があります。
さらに、3~4%前後の金利やマネーサプライの減少の効果により、企業業績が下がっていく可能性があります。本日未明の決算でメタプラットホームズ(旧フェイスブック)は悪い結果を出し、株価を下落させました。
そのような企業がこれから増えていく可能性があります。というのも、今までの金融緩和の恩恵で決算が良かった企業もアメリカには多いためです。
そうなると、株式市場がこれから順風満帆に進んでいくかどうか疑問の余地が残ります。
ビットコインやゴールドに期待か
企業業績悪化とインフレ再燃の可能性。これらを考えると、コモディティの筆頭であるゴールド、そして発行数の限られているかつ大幅下落中のビットコインに注目が集まる可能性があります。
もちろん、景気後退の煽りを受ける可能性はありますが、今まで無防備に上昇してきた株式市場と比べ、金融引き締めの影響が少ない可能性が高いことと、インフレによる上昇を見込めることから今後に期待することができます。
もちろん、ゴールドも歴史的に見て高値であることには間違いありませんし、ビットコインも各国の規制の中でまだまだ揺れています。
そのような中ではありますが、注目できる投資先として考えられる可能性はあると筆者は考えます。
※当記事は市場をファンダメンタルズ分析した結果を示しています。投資を勧めるものではありません。
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