三井物産が金と連動する暗号資産を発行へ「ジパングコイン(ZPG)」とは何か、初心者にもわかりやすく解説

 

国内大手総合商社の三井物産が、金(ゴールド)と連動する暗号資産(仮想通貨)である「ジパングコイン(Zipangcoin:ZPG)」を発行する、との報道がありました。「ジパングコイン(ZPG)」とはどのようなものか、そしてビットコインなどの暗号資産との関連性などについて、初心者の方にもわかりやすく解説をします。

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ジパングコイン(ZPG)とは

ジパングコイン(ZPG)とは、三井物産が発行する金(ゴールド)と価格が連動する暗号資産です。金を裏付け資産として発行するため、ビットコインなどの一般的な暗号資産のイメージとして語られるものとは異なり、実物資産に連動して価格が動くのが特徴的です。

日経新聞社の報道(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC2698T0W1A121C2000000/?unlock=1 )によれば、三井物産がジパングコインを発行する額と同額の金をロンドン市場から調達し、価格の連動を行うとしています。

ちなみに、「暗号資産」は2017年の法改正によりつけられた名称です。一般的に呼ばれている「仮想通貨」とほぼ同義で使用されています。今回は、暗号資産という名称で解説を行っていきます。

ジパングコインの特徴としては以下のものが挙げられます。

  • 金と連動した暗号資産
  • 暗号資産交換所にて販売
  • 決済も視野に入る
  • プライベート型ブロックチェーンを利用

それぞれについてわかりやすく解説を行っていきます。

 

金と連動した暗号資産

すでに述べたように、ジパングコイン(ZPG)は金(ゴールド)価格と連動した値動きになる暗号資産です。

裏付け資産として、発行額と同額の金を調達することから、価格連動はほぼ外れないと思われるため、投資という観点ではジパングコインを保有することは、金を保有することと同様の意味になえいます。

ただし、この性質については金のETFと違いはありません。「ETF」とは「上場投資信託」のことで、市場で売買できるよう証券化された金融商品のこと。つまり、「金のETF」は市場で売買される証券を金と価格連動するように作った金融商品です。

その点において、すでに多く発行されている金のETFも金価格と連動しており、金を保有しなくとも金を保有しているのと同じような意味を持てるところや、小さい価格から金価格連動資産を保有できることなどは、ジパングコインだけの特徴ではないことがわかります。

そのため、ジパングコインが金と価格連動しているという点は、金融商品という観点から見るとそこまで特徴的ではないことがわかります。ただし、暗号資産はETFと異なり「ウォレット」と呼ばれるアプリなどで支払いに使うことはできます。

そのため、後でも詳しく述べますがジパングコインを利用して買い物ができる、などが金のETFとは違う特徴として出てくる可能性はあります。

〜デジタルゴールドと言われるビットコインと金(ゴールド)の違いは以下で解説しています〜

ビットコインと金(ゴールド)の共通点と違いを初心者にもわかりやすく解説!

 

暗号資産交換所にて販売

ジパングコインは、暗号資産交換所(以下、仮想通貨取引所)で販売が行われます。予定では、三井物産が出資する仮想通貨取引所の「株式会社デジタルアセットマーケッツ」で販売が行われるとされています。

株式会社デジタルアセットマーケッツは、証券会社向けにソフトなどを開発する株式会社インタートレードの子会社で、三井物産の他に光証券株式会社などから出資を受けています。

その他、暗号資産関連の事業では、株式会社AndGoとウォレットサービスに関する業務提携を行っています。

ジパングコインはゆくゆくは他の仮想通貨取引所でも販売を行っていくとしており、すでに仮想通貨取引所で有名なCoincheckやGMOコインなどでも今後取り扱われていく可能性があります。

 

ジパングコインの買い方

上記でも述べた通り、ジパングコインは今後仮想通貨取引所で購入することができるようになる予定です。まずは2月17日から株式会社デジタルアセットマーケッツが運営する、「Digital Asset Markets(デジタルアセットマーケッツ)」で購入することができるようになります。

Digital Asset Markets(デジタルアセットマーケッツ)ではPayPay銀行が提携銀行となる予定とされています。また、利用にあたっては口座開設・本人確認審査のハガキ受領が必要になるとされています。

〜ジパングコインの買い方について、詳しい解説は以下で行っております〜

ジパングコインの買い方・口座開設方法は?金と連動する日本初の暗号資産の購入方法を解説!

PayPay銀行の口座開設はこちら↓から行えます

 

決済も視野に入る

先にも述べましたが、ジパングコインは決済利用も視野に入れて発行されているそうです。ジパングコインをウォレットアプリなどに入れておき、アプリでジパングコインを支払い、商品を購入する、そんな利用方法です。

暗号資産は決済時間が遅いと言われることがありますが、それぞれの暗号資産で決済時間に差があり、決済にかかる時間を短くしようと思えばそのように設定することができます。

特にジパングコインのような、企業が発行する暗号資産は容易に決済時間を短くすることができるため、ジパングコインで即時支払いをすることは可能です。

ただし、ビットコインなどの暗号資産と同様にジパングコインも日本円に対し価格変動があるため、支払い時にレートが変動してしまいます。決済に利用する場合には、この価格変動が少しでもあると利用者は使いづらくなってしまうため、決済に利用できたとしてもどれだけのユーザーが増えるのかは不透明な部分があります。

また、現在の法律では暗号資産は決済でも利益が出ると税金の対象となります。ジパングコインが購入時より値上がり、それを決済に利用した場合、値上がり分は課税対象となります。

そのような点もあるため、決済と暗号資産はあまり相性は良くありません。

 

プライベート型ブロックチェーンを利用

ジパングコインの発行は、プライベート型のブロックチェーンが利用されるようです。一般的に知られるビットコインなどの暗号資産は、パブリックブロックチェーンと呼ばれ、特定の管理者がいないのが特徴的です。

パブリックブロックチェーンでは特定の管理者が不在のため、不特定多数の「参加者」が必要になります。この参加者は、例えばビットコインでは、ビットコインが安定して稼働するのを助けるために自分たちでコンピューターなどの設備を用意し、ネットワークで繋がります。

パブリックブロックチェーンでは、参加者が不正をすることができないようなルールがあるため、現状ではまだ不正によりビットコインのネットワークが崩壊したことはありません。

また、ビットコインのやりとりの履歴などが公開されていることからも、透明性があり、自分の資産がどのようになっているのかを特定の管理者不在で確認することができます。

このような特徴をパブリックブロックチェーンは持っていますが、逆にデメリットとしては、容易なシステム変更などができないという点があります。

これに対し、ジパングコインでは「プライベートブロックチェーン」と呼ばれる、特定の管理者が運営するブロックチェーンによって発行されます。プライベートブロックチェーンであれば、履歴が公開されることがない・人的ミス(送金ミス)なども組戻しができる・システム変更が比較的容易、などのメリットがあります。

企業で暗号資産を発行する際は、基本的にプライベートブロックチェーンが利用されます。

 

ジパングコインの今後

ジパングコインは、以上のような特徴を持った暗号資産です。日本の大手企業がこのような暗号資産を発行すると、暗号資産が世の中に普及していくきっかけとなる可能性があり暗号資産にとってはプラスと言えるでしょう。

ただ、ジパングコインの実情は投資視点ではあまり金のETFと変わらないこと、決済では価格変動や税金面から使いづらいことなどがあります。

また、このような別の資産に裏付けられた暗号資産のことを「ステーブルコイン」と呼びますが、ステーブルコインの法的位置付けは世界的にも不透明な部分があります。

特に日本円などの法定通貨とステーブルコインの関係性が、今後どのようになっていくのかは注目すべきポイントです。

ビットコインをはじめとした暗号資産は、ジパングコインのような企業発行の暗号資産とは性質がかなり異なるものですが、情勢という点では影響を受けます。ビジネスの観点からも投資の観点からも、このような大手企業と暗号資産の関わりに注目していくと、将来の暗号資産のあり方を読むきっかけとなるかもしれません。

 

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