StarkWare|StarkNet(スタークウェアー|スタークネット)とは。レイヤー2に欠かせない存在のソリューションをわかりやすく解説

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Web3 PRESS編集部
Web3 PRESS編集部
・StarkNet(スタークネット)ってどんなプロジェクト?
・StarkNetの開発企業StarkWareってどんな会社?
・スタークネットのトークンの将来性は?

などの疑問をこの記事で解決します!

スタークネットトークンについて詳しくはこちらで解説しています。

 

近年注目を見せている仮想通貨のレイヤー2。そんなレイヤー2の中で、多くのプロジェクトに採用されるソリューションを開発している「StarkWare(スタークウェアー)」という企業があります。

StarkWareは、今後利用される可能性が高いレイヤー2プロジェクトの中核を担うソリューションを開発しているため、どのような存在なのかを知っておくとレイヤー2について非常に理解が進みます。

今回はStarkWareについて、初心者の方にもわかりやすく解説をしていきます。

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StarkWare(スタークウェアー)とは

STARK WARE公式サイト(出典:https://starkware.co/)

StarkWare(スタークウェアー、正確には「StarkWare Industries」)は、ブロックチェーンに関連したソリューションを開発する会社です。現在は特にレイヤー2に関連するソリューションを開発しており、多くのレイヤー2プロジェクトに採用されています。

StarkWareのソリューションを採用するプロジェクトは

  • dydx(分散型取引所)
  • sorare(NFTゲーム)
  • Immutable X(レイヤー2ネットワーク)

などの有名プロジェクトが名を連ねています。

STARK WEARのエコシステム(出典:https://starkware.co/)

StarkWareは、「StarkNet(スタークネット)」と「StarkEx(スタークEx)」と呼ばれるソリューションを開発しています。どちらも「ゼロ知識証明(ZKP)」と呼ばれる手法に関連した、レイヤー2ソリューションで、スタークネットは開発者がレイヤー2上でDappsなどを構築することができるソリューション、スタークExはDappsと連携することで高い処理能力などを提供するソリューションとなっています。この二つについては後ほど解説していきます。

ゼロ知識証明とは

StarkWareはEli Ben-Sasson(エリ・ベン サッソン)氏ら4人によって創業されました。それぞれが得意分野を持っている人物で、特にEli氏は暗号や、先ほど述べた「ゼロ知識証明」について長年研究をしていた人物です。

少し前に注目度の高かった「Zcash(ジーキャッシュ)」という仮想通貨にも関わっていた経歴があります。

Intel Capital・Coinbase Venturesといった大手企業の関連会社や、イーサリアムの創始者であるVitalik Buterin(ヴィタリック ブテリン)氏などから受けており、業界でも注目される立ち位置にあります。

 

StarkWare(スタークウェアー)のソリューション

StarkWare(スタークウェアー)は、先ほども述べたように、2つのソリューションを主に開発しています。

  • StarkNet(スタークネット)
  • StarkEx(スタークEx)

これらのソリューションはスタークウェアという企業を理解する上で、非常に大切なものですが、スタークウェアは「ZK-STARKs(ZK スターク、またはSTARK)」と呼ばれる、ゼロ知識証明に関連したモデルを発明していることでも有名です。

ZK-STARKs(ZK スターク)というモデルでは、これを用いることで、レイヤー1であるブロックチェーン以外の部分での計算が正しいかどうか、信頼する第三者なしで証明する事ができます。つまり、トラストレスな環境で「ゼロ知識証明」によるデータ証明を行う事ができるのです。

また、ZK-STARKsは量子コンピューターにも耐性がある(簡単に言えば破壊されない)とされており、今後多くの場面での活躍が期待されています。

ZK-STARKs(ZK スターク)については非常に深い分野になってしまうのでこのくらいの解説にしておきますが、先に紹介した「StarkNet(スタークネット)」と「StarkEx(スタークEx)」はZK-STARKsの技術を取り入れています。そのため、まずはZK-STARKsというモデルがある、という事は覚えておくと良いでしょう。

さて、次は「StarkNet(スタークネット)」と「StarkEx(スタークEx)」について、なるべくわかりやすく解説していきます。どちらもレイヤー2に関するソリューションです。そもそもレイヤー2とは何か、についてよく分からないという方は以下の記事などを参考にしていただければと思います。

レイヤー2(セカンド)とは?仮想通貨の今後を占う最新技術を初心者にもわかりやすく解説!

 

StarkNet(スタークネット)とは

出典:https://starkware.co/starknet/

StarkNet(スタークネット)は、ZK-Rollup(ZKロールアップ)と呼ばれるモデルを採用したソリューションで、レイヤー2ネットワークのようなもの※です。イーサリアムのレイヤー2ネットワークとして、素早い処理と安い手数料を実現します。

※レイヤー2ネットワークの定義が曖昧なため、ここではあえて「ようなもの」という表現を使用しております。レイヤー2ネットワークとする場合もあります。

スタークネットは、2021年11月29日に「StarkNet Alpha(スタークネット アルファ)」という名前でメインネットが公開された、比較的新しいネットワークです。開発者はスタークネット上にDapps(分散型アプリケーション)を開発する事ができます。スタークネットでは、Cairo(カイロ)と呼ばれる独自言語で開発を行います。

ただ、スタークネット アルファもまだ今後改良されていくと発表されており、アップグレードされた場合には全く別のネットワークとして稼働することになるとされています。

今後の予定としては、イーサリアムとの連携がより強化されていく事が発表されています。その他、現在はまだ完全に分散されていない(一部許可が必要な)Dapps開発の工程を、分散化するなどを予定しています。

StarkNetが最新バージョン更新へ。イーサリアムのスケーリングソリューションとして注目

 

StarkNet Tokenの独自トークン・エアドロップ

2022年7月14日には、StarkNetの独自トークン(StarkNet Token|スタークネットトークン)発行が発表されました。トークンは10億枚発行されることや、エアドロップが行われることが発表されています。

また、ガバナンスやStarkNetの取引手数料支払いなどにトークンは利用されます。

エアドロップ(給付金)を受け取るためにはStarkNetのエコシステムに貢献している必要があります。例えば一定数量以上の資金をStarkNetのネットワークへブリッジしているなどをしていると、エアドロップをもらうことができる可能性があります。エアドロップについての詳細は、まだ発表されていません。

〜StarkNet Token(スタークネットトークン)について詳しくはこちら〜

StarkNet Token(スタークネットトークン)とは?評判・将来性・特徴についてわかりやすく解説!

 

StarkEx(スタークEx)とは

出典:https://starkware.co/starkex/

StarkEx(スタークEx)は、「レイヤー2スケーラブルエンジン」と公式HPでは紹介されています。「エンジン」なので、単体でユーザー利用されるものではありません。DeFiやゲームなどの、Dapps(分散型アプリケーション)に実装されることで早い処理能力と安い手数料を可能にする、オーダーメイド型のようなソリューションです。

Stark ExのOverview(出典:https://docs.starkware.co/starkex-v4/overview)

すでに紹介しましたが、

  • dydx(分散型取引所)
  • sorare(NFTゲーム)
  • Immutable X(NFT特化型レイヤー2ネットワーク)

Immutable X(IMX)とは?イーサリアム×レイヤー2×NFTの要注目プロジェクトをわかりやすく解説

これらの有名レイヤー2プロジェクトがスタークExを利用しています。スタークExは、NFTの作成・取引、DeFiの取引など、多くのユースケースに対応しているため、今後多くのDappsで採用されていく可能性があります。

また、スタークExの特徴的な部分は、ZK-RollUps(ZK ロールアップ)と呼ばれるモデルか、Validium(バリディウム)と呼ばれるモデルかを選ぶことができるところです。

簡単に説明するとZK-RollUps(ZK ロールアップ)のモデルでは、先にも説明した「ゼロ知識証明」と呼ばれる手法を利用して、オンチェーン(チェーン=ブロックチェーン)にデータを残し、計算が正しいことを証明します。

ZKロールアップとは

対してValidium(バリディウム)のモデルでは、The Data Availability Committee (DAC:データ可用性委員会などと訳されます)によって計算が正しいことの証明が行われます。つまり、DACを信用することで素早い処理と安い手数料を可能にするのです。

ZK-RollUps(ZK ロールアップ)とValidium(バリディウム)を選択できるというイメージ図。(出典:https://immutablex.medium.com/explainer-on-how-our-design-architecture-powers-the-future-of-nfts-c05a9efc19fd)

ZK-RollUps(ZK ロールアップ)とValidium(バリディウム)についての詳細はここで紹介すると、このページの本筋とずれていってしまうことになるため、省略します。

〜ZK ロールアップについて詳しくは以下をご覧ください〜

ZKロールアップ(ZK Rollups)とは?大注目のイーサリアムのレイヤー2についてわかりやすく解説!

これらの二つのモデルには、メリットデメリットがあります。ZK ロールアップはバリディウムとは異なり、信頼できる第三者(DACのような存在)を必要としません。しかし、バリディウムの方が処理にかかる手数料は安くなります。

イーサリアムのレイヤー1で処理を行うよりも手数料が安くなるとはいえ、実利用(特に大規模に利用)するにはまだ手数料がかかりすぎるなど、まだ完璧ではないZK ロールアップの弱点を補うためにバリディウムという選択肢も用意した「ハイブリッド」なソリューションをスタークExでは展開しているのです。

 

StarkWare(スタークウェアー)の今後

スタークウェアーは今後、ZK ロールアップやバリディウムの課題、つまりどちらかのメリットを取ればどちらかのメリットを取れない、といったようなトレードオフのないソリューションを開発していくことを目指しています。

現状でレイヤー2が普及していない要因の一つとしては、レイヤー2を叶えるモデルで有力視されている「ZK ロールアップ」や「Optimistic Rollups(オプティミスティック ロールアップ)」がまだ実用性に耐えうるモデルではないということが挙げられます。

さらなる進化が必要とされているレイヤー2のモデルで、そのモデルを開発する可能性があるのがスタークウェアーと言えるでしょう。

スタークウェアーは今後トークン発行をしていく可能性ももちろんありますが、現状では一般投資家の投資対象ではありません。そのため、ユーザーや投資家に直接的な影響を与えませんが、スタークウェアーという企業を知っておくことは、今後の業界の動向を知る上で非常に役立つでしょう。

 

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