本ページはプロモーションが含まれています
目次
パラチェーンの最新動向
ポルカドットは異なるブロックチェーン同士を接続するプロトコルです。
ポルカドット(DOT)とは?初心者にわかりやすく、今後・将来性・歴史・仕組み・ウォレット・取引所を解説した入門ページ
これまで存在していたブロックチェーンは基本的にどれも相互につながっていませんでした。そのため、イーサリアムネットワークのガス代をビットコインで支払うというようなことはできません。
このような状態を「ブロックチェーン同士のインターオペラビリティがない」状態と呼び、ブロックチェーンの持つ課題とされてきました。
そしてポルカドットには、この課題を解決してWeb3時代のブロックチェーンのあり方を実現していくことが期待されています。
ポルカドットでは「リレーチェーン」と呼ばれるポルカドット本体のブロックチェーンがあり、そこに「パラチェーン」と呼ばれる独自のブロックチェーンが接続される仕組みになっています。これによりブロックチェーンの相互接続が可能になります。
このパラチェーンとして接続されるブロックチェーンはDeFi(分散型金融)のチェーンもあれば、NFT(非代替性トークン)やゲームのチェーン、スマートコントラクトのチェーンなど様々なものがあります。
イーサリアムのスマートコントラクトをわかりやすく解説!実例も紹介
そして、パラチェーンとしてつながることができる枠の数は100枠です。つまりパラチェーンとしてポルカドットのリレーチェーンに接続できるブロックチェーンの数は100ということになり、それを決めるのがポルカドットの「パラチェーンオークション」です。
パラチェーンオークションは2021年11月から実施されており、2023年2月までに計41回実施される計画で進んでいます。この記事を執筆している時点では11回目までのオークションが終了しており、計11個のプロジェクトがポルカドットに接続する権利を得ています。
このページでは改めてポルカドットのパラチェーンオークションの概要を確認した上で、オークションの最初の5回を勝ち抜いたプロジェクトについて紹介します。
〜パラチェーンオークションについて詳しくはこちら〜
【完全版】ポルカドットのパラチェーンオークションとは?いつから?参加方法は?初心者にもわかりやすくポルカドットの今後を解説!
パラチェーンオークションの現在の状況は?
ポルカドットのパラチェーンオークションは、以下の日程となっています。
<バッチ1>
- 2021.11.11-18
- 2021.11.18-25
- 2021.11.25-12.2
- 2021.12.2-9
- 2021.12.9-16
<バッチ2>
- 2021.12.23-30
- 2022.1.6-13
- 2022.1.20-27
- 2022.2.3-10
- 2022.2.17-24
- 2022.3.3-10
<以降>
- 2022.3.12〜
そしてこの記事を執筆している2022年3月上旬現在、第11回目までのオークションは結果が判明しています。各回でオークションを勝ち抜いたプロジェクトは以下の通りです。
(第1回)Acala Network(アカラ:ACA)
(第2回)Moonbeam(ムーンビーム:GLMR)
(第3回)Astar Network(アスター:ASTR)
(第4回)Parallel Finance(パラレル:PARA)
(第5回)Clover Finance(クローバー:CLV)
(第6回)Efinity(エフィニティ:EFI)
(第7回)Composable(コンポーザブル:LAYR)
(第8回)Centrifuge(セントリフュージ:CFG)
(第9回)hydraDX(ハイドラDX:XHDX)
(第10回)Interlay(インターレイ:INTR)
(第11回)Nodle(ノドル:NODL)
日本発のパブリックブロックチェーン「Astar Network(アスターネットワーク)」が入っているのが誇らしいですね。
Astar Network(アスターネットワーク)/ASTRとは?Web3の基幹インフラを目指す日本発のパブリックブロックチェーンについて解説!
オークションは簡単に言えば、「一番多くのDOTを集めたプロジェクトが勝つ」という仕組みです。わたしたちはポルカドットから発行される「DOT」というトークンを持っていれば誰でもこのオークションに参加することができます。
具体的には自分が応援したいプロジェクトを選んで、そのプロジェクトに対して自分の持っているDOTをロックします。こうしてユーザーから最もDOTを集めたプロジェクトが勝利します。
ただし、このオークションにはユニークな点があります。それは、オークション期間内(1週間)に最も多くDOTの「総量」を集めたプロジェクトが勝つわけではないことです。
もし1週間の総量で勝敗を決める場合、最終日に大量のDOTを投じて特定のプロジェクトを逆転で勝たせることができてしまいます。
それを防ぐために、オークションの勝敗は「1週間の中のある時点におけるDOTの量が一番多かったプロジェクトが勝つ」というルールで決められています。そしてその判断がどの時点で行われるかは、もちろん事前には公表されません。
1回目のオークションの勝者はAcala(アカラ)でしたが、実は1週間のオークション期間終了時点で集めたDOTの総量ではMoonbeamに負けていました。
ただ、オークション期間中Acalaが1位だった時間は約66%、Moonbeamが1位だった時間は約34%だったため、大方の予想はAcala優勢という中で実際にAcalaが第1回の勝利を手にしました。
バッチ1でパラチェーンを獲得したプロジェクト
では、すでに稼働を開始したバッチ1の勝者であるプロジェクトについて見ていきましょう。
Acala(アカラ:ACA)
AcalaはDeFi(分散型金融)のプロジェクトです。Acalaネットワークのレイヤー1にはスマートコントラクトが組み込まれており、様々なdAppsの構築が可能です。
さらに、これはAcala EVMで構築可能です。EVMはイーサリアムバーチャルマシンと呼ばれるもので、簡単に言うとイーサリアムとほぼ変わらない環境で開発ができるようになっています。
Acala(ACA)とは?ポルカドット関連プロジェクトを初心者にもわかりやすく解説!特徴・今後・将来性は?
Moonbeam(ムーンビーム:GLMR)
Moonbeamはイーサリアムと完全に互換性を持ったスマートコントラクトを実装しています。これにより、ネットワークが完全に起動すると多くのプロジェクトがMoonbeamを経由して展開していくことが期待されます。
ユーザーも開発者もほとんど手を加えることなくイーサリアムからポルカドットへdAppsを移動させることができ、開発及び利用環境は大幅に向上します。
Astar(アスター:ASTR)
Astarは日本発のパブリックブロックチェーンです。開発は渡辺創太氏が設立したStake Technolosies(ステークテクノロジー)。
AstarにはBuild to Earn(開発して稼ぐ)という特徴があります。これは開発者がAstar上でアプリケーションやインフラを開発した際、ブロック生成報酬の一部を開発者にトークンとして支払う仕組みです。開発者へのインセンティブ設計としては新しい考えであり、注目を集めています。
Astar Network(アスターネットワーク)/ASTRとは?Web3の基幹インフラを目指す日本発のパブリックブロックチェーンについて解説!
Parallel(パラレル:PARA)
Parallelはネットワーク上での貸付、ステーキング、借入などの機能を提供するDeFiプロトコルです。2021年9月にはDeFiプラットフォームとしてのリスク管理・最適化のためにGauntlet(ガントレット)とパートナーシップを結んでいます。
Gauntletは総額450億ドルを超えるDeFi TVLのパラメータ設定の最適化を行っており、ParallelはGauntletと手を結ぶことでポルカドットや他のDeFiプラットフォームに対しての保証能力を高めています。
Clover(クローバー:CLV)
Cloverも、Moonbeamのようにクロスチェーン(ブロックチェーン間)の相互運用性を提供するプラットフォームです。Cloverはガスフリートランザクションモデルをサポートしており、ユーザーはネットワークの利用時に高額なガス代を支払う必要がないという特徴があります。
パラチェーンオークションの今後
このように5つのプロジェクトだけを見ても独自の特徴をもったチェーンばかりであることがわかります。第6回以降のオークションで勝利したプロジェクトの中にはNFTに関するものなどもあり、ますますポルカドットのパラチェーンは多様化していきそうです。
今後も続々と新しいパラチェーンが公開されていきます、ぜひチェックしてみてください。
TOP画像:https://polkadot.network/
関連記事
<最新>ポルカドット(DOT)の買い方・購入方法を初心者にもわかりやすく解説!注意点・取引所比較・手数料・ウォレットまで紹介!
<最新>ポルカドット(DOT)のおすすめウォレットは?安全に保管する方法とウォレットの基礎知識を紹介
スポンサー