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2022年6月現在、米国の大手フィンテック企業Circleと暗号資産取引所Coinbaseによって発行される暗号資産「USDC」は、ビットコイン、イーサリアム、テザー(USDT)に続いて世界第4位の時価総額を誇るステーブルコインです。
2018年に登場したUSDCは安全性・透明性が高く、信頼度が比較的高い銘柄です。ステーブルコインの中ではUSDTに続く第2位の規模ですが、信頼度ではすでにトップだと言っても過言ではありません。
日本では、ある程度踏み込んだ暗号資産の運用をしている人にしか馴染みのなかった銘柄ですが、最近では歩いて暗号資産を稼ぐMove to Earnのサービス「STEPN」にもUSDCは組み込まれており、一時的な資産退避先や利益確定の手段として用いられています。
このページでは、USDCも含めたステーブルコイン全般に関する説明を行った後、USDC独自の特徴について解説します。
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USDCとは
名称 | USDC |
ティッカーシンボル | USDC |
発行者 | Circle社・Coinbase社 |
発行上限 | 53,769,850,843USDC |
時価総額 | 約7兆円(第4位) |
公式サイト | https://www.circle.com/en/usdc |
※2022.6.9時点
USDCは、アメリカドルに価格固定されたステーブルコインです。アメリカドルと同様の値動きを目指して発行されています。
発行は米Circle社と暗号資産取引所Coinbaseが行っており、ERC-20というイーサリアムベースの規格で発行されています。同規格に準拠した暗号資産を保有している人は、USDCも同じウォレットでまとめて管理することができます。
2022年6月現在、日本の取引所での取り扱いはありませんが、DeFiからブロックチェーンゲームまで、様々な領域で利用されることの多い暗号資産です。
ステーブルコインの基礎知識
USDCの解説の前に、まずはステーブルコインについて解説します。
ステーブルコインは、ある特定の資産に対し、安定した価格を維持できるように設計された暗号資産です。
暗号資産は基本的に価格変動が激しいという特徴があり、これはビットコインやイーサリアム等の主要銘柄も例外ではありません。
暗号資産が持つ、デジタル上の資産という点などの特性は残しつつ、価格変動が激しい点を改善した通貨としてステーブルコインは誕生しました。
その多くは、日本円やドルといった法定通貨と価格が連動するように設計されています。今回紹介するUSDCも、1USDCの価値が1米ドルとなるように作られています。
米ドル自体も価格変動は生じますが、一般的な暗号資産に比べれば値動きの幅は小さいため、その米ドルに連動した値動きをするUSDCも「ステーブル(=比較的値動きが小さく価格が安定した)コイン」とされています。
USDCの特徴
それでは次に、USDCの特徴を見ていきましょう。USDTやBUSD、DAIなど他の主要なステーブルコインと比べても、USDCは特筆した安全性が特徴的です。
法定通貨担保型で、担保資産の存在も明示されている
ステーブルコインは価格維持の仕組みによって大きく4種類に分けられます。
イーサリアムなどを担保とする「暗号資産担保型」、原油や金などの商品を担保とする「コモディティ担保型」、担保資産なしでアルゴリズムによって価格を維持する「無担保型」、そしてUSDCも該当している「法定通貨担保型」の4つです。
法定通貨担保型は、発行済みのステーブルコインと同額の法定通貨を発行体(USDCの場合はCircle社)が保有していることで、ドルとの価格連動が維持されます。
もし発行体が価値の裏付けとなる担保資産を持っていないことがわかった場合、そのステーブルコインの信用はなくなり、価格は下落します。
USDTを発行しているテザー社は、過去に「裏付けとなるドルを保有してないのではないか」と疑われたこともあり、そのことをもって「USDTはステーブルコインとしての信用度はやや劣る」とされることもありました。
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一方でCircle社は、発行済みのUSDC相当の裏付け資産を保有していることが明らかになっています。
Circle社はワシントンでの送金事業者ライセンスを持っており、さらに外部監査事業者による監査レポートを毎月発行しています。
レポートでは、同社がUSDCの流通額相当の資金を保有していることは確かだとされています。資金の大まかな内訳は公式サイトでも確認でき、主に米ドルと米国短期国債で準備金を用意していることがわかります。
関連外部機関との関係
USDCは様々な外部機関との関係からも、その信用度の高さが伺えます。
まず、USDCに対しては米大手金融機関ゴールドマン・サックスが出資をしています。
さらに、大手会計事務所グラントソントン・インターナショナルが監査を行い、ニューヨーク州金融サービス局からはBit Licenceと呼ばれる暗号資産事業取扱いの免許を与えられています。
アメリカ合衆国財務省管轄の FinCEN(金融犯罪監視網)と呼ばれる、金融犯罪を取り締まるネットワークにも登録されています。
このように、国や州の規制当局、大手金融機関、大手会計事務所からも認められていることからも、USDCには高い信頼性があると言えます。
日常的なユースケースが多い
日本ではあまり実感できませんが、USDCはすでに様々な用途があります。
例えば、報酬の支払い手段としての利用があります。Web3関連産業の発展に伴い、仕事の対価を国をまたいで支払う場面が増えています。その際、支払いに用いられることが多いのがUSDCです。
法定通貨で国際送金を行う場合は、両替の手間や高い手数料、そして支払いに数日間かかるというデメリットがあります。
また、他の暗号資産を用いる場合は、そもそもその暗号資産自体が値動きが安定せず、支払い手段としては使い勝手がよくありません。
ですが、USDCは世界中どこにでも速く、安く国際送金をすることが可能であり、なおかつ価格が安定しています。日常的に利用する暗号資産としては極めて使いやすい特性を備えています。
あるいは、他の暗号資産で得た利益の確定や、暗号資産運用をする中での一時的な資金の退避先として利用されることもあります。
日本でも人気となったSTEPNでは、GSTというトークンを稼ぐことができますが、このGSTも値動きが激しい銘柄です。
STEPN(ステップン)/GMT・GSTとは?歩いて稼げるMoveToEarnのサービスについて解説
また、STEPN内でNFTを購入する際にはSOLやBNBといった通貨も使われます。しかしSOL、BNBも値動きは激しく、余剰資金をSOL、BNBの状態で置いておくには不安もあります。
そこで、貯まったGSTや使う予定のないSOL、BNBを一時的にUSDCにしておくことで、価格変動をほぼ気にすることなく、資金をSTEPNのウォレット内で管理し、使いたい時にいつでもすぐ使える状態にしておくことができます。あるいはそのまま日本円に替えて、利益確定することもできます。
今後USDCに期待されること
USDCの最大の特徴は、ステーブルコインとしての圧倒的に高い信頼性です。この特徴を活かし、より日常的に利用できる通貨となっていく可能性があります。
しかし日本では、国内でUSDCを取り扱う取引所がありません。この点については、まず国内取引所で入手できるようになること、そして利便性の高い通貨ペアとして機能することが期待されます。
またUSDCは現在、VISAの決済通貨として認められています。VISAに並ぶ規模の決済会社もUSDCを導入するようになれば、世界的にUSDCが利用される場面は増えるでしょう。
上記のようなユースケースの増大を通じて、いずれはUSDCが世界最大のステーブルコインとなる日が来るかもしれません。
まとめ
ステーブルコインの中でも優れた安全性を持つことから、大きく利用増加が見込まれるのがUSDCです。価格変動が少ないため、暗号資産関連のあらゆるサービスで、「とりあえず資産を置いておくならUSDCで」という使われ方をする場面は増えるでしょう。
DeFiやNFT、ブロックチェーンゲームがより身近なものになるほど、わたしたちがUSDCに触れる機会も確実に増えるはずです。その時のために、今から様々なWeb3サービスに触れ、USDCの使い勝手に慣れておいても決して損にはならないでしょう。
TOP画像:https://www.circle.com/en/usdc
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