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ビットコインは、マイニングと呼ばれる作業により増えていきます。今回は、マイニングがどこの国で行われているのか、そしてゴールドと比べた時にわかる仮想通貨の今後について、初心者の方にもわかりやすく解説をしていきます。
ビットコインのマイニング
ビットコインは、マイニングと呼ばれる作業で増えていきます。
〜マイニングなど、ビットコインの基本は以下の記事をお読みください〜
ビットコインを初心者にもわかりやすく解説!<最新>今後・仕組み・投資方法・儲かる?・買い方…の入門
マイニングを行うことにより、10分毎に2022年11月現在では6.25BTCずつビットコインの発行量は増えていっています。
今回は、そのマイニングが行われている国を紹介します。
上のグラフは、マイニングのシェアを国別で表しています。
- アメリカ:37.8%
- 中国:21.1%
- カザフスタン:14%
- カナダ:6.5%
- ロシア:4.7%
執筆時点では、このようなシェアになっています。中国は、古くからビットコインのマイニングが盛んな国でした。マイニングを行うためには、設備を置くための場所と消費電力が必要です。中国は土地代と電気代が安価であることから、マイニングに適した場所として知られていました。
しかし、中国政府による仮想通貨締め出しの影響から2021年には中国のマイニングシェアは一時0%になります。その後中国のマイニングは再度盛り返しますが、現在ではアメリカに次ぐ第二位となりました。
中国が、そのような流れでマイニング産業で二の足を踏んでいる時に盛り上がったのがアメリカです。アメリカは現在約40%のシェアを誇る、最大のビットコイン産出国となっています。元々は仮想通貨を引っ張っていたのは日本や中国でしたが、現在はアメリカがその大部分を占有し始めていると言って良いでしょう。
ちなみに、ヨーロッパでは以前からビットコインマイニングが盛んではなかったことに加え、2021年ごろから本格的に環境問題を考慮してビットコインマイニングに規制がかかる方向で進められています。
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今後もヨーロッパがビットコインマイニングの主戦場になることは、非常に可能性が低いと言えるでしょう。
ビットコインマイニングはゴールド採掘と同じ
ビットコインのマイニングは、つまりビットコインの生産を表しています。電気、つまり何かしらのエネルギーを消費してビットコインを生産するため、いわばゴールドやシルバー、ブロンズを採掘するのと同様の仕組みです。
ビットコインのマイニングは今や個人では行うことができない規模になっており、事業として組織だって行われています。となると、そのビットコインマイニングのシェアの大部分を支配しているアメリカはビットコインの生産を握っていると言えるでしょう。
アメリカでビットコインのマイニングが行われる場合、アメリカの法律に則ってそれは行われます。法人として行っている場合はなおさら規制の対象となります。ビットコインの生産をどのように行っていくかはアメリカに大きな権利があると言え、ビットコインの需要が今後伸びていった場合にはアメリカが石油で言うところのOPECと同様の権限を持つことになるでしょう。
そういった意味では、アメリカが今後ビットコインをはじめとした仮想通貨を経済成長の道具として使用していく可能性は比較的高いと言えます。
ゴールドの生産国
ちなみに、ゴールドの鉱山生産国は以下のようになっています。
- 中国:332トン
- ロシア:330トン
- オーストラリア:315トン
- カナダ:192トン
- アメリカ:186トン
(出典:https://www.gold.org/goldhub/data/gold-production-by-country)
アメリカが第三位につけているものの、上位2カ国が中国・ロシアとなっています。つまり、ゴールドの生産はいわゆる東側が占めているということです。
ビットコインとは対称的な生産国になっているため、今後国としてアメリカや中国がビットコインとゴールドをどのように扱っていくのかを考察する材料になるでしょう。
ちなみに、ゴールドの中央銀行保有量はアメリカがダントツ1位となっているため、アメリカがゴールドを捨てるとは考えにくいですが、今後仮想通貨をアメリカは国を上げて利用していく可能性は高いのではないか、と考えることができます。
今回は、ビットコインの生産(マイニング)国から、仮想通貨の今後について考察しました。現状ではアメリカが優位な立場にありますが、ビットコインのマイニングはゴールドとは異なりどこからでもいつでも参戦できるため、今後の順位はすぐに変動します。
ただ、グローバルな視点からビットコインを見る際の指標の一つにはなるため、たまにチェックしていくと良いかと思います。
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