2022年の仮想通貨ランキング。ステーブルコインの躍進とSOLの失速が目立つ

 

2022年も、残すところあとわずかになりました。今年は年間を通して仮想通貨(暗号資産)の価格暴落が目立ち、業界関係者にとってはあまり良い年とはなりませんでした。

今回は、2021年の年末から2022年の年末にかけて、仮想通貨の時価総額がどのように変遷したのかを紹介します。

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2022年のランキング

2022年の年末の仮想通貨時価総額ランキングは、以下のようになりました。

12月25日時点の時価総額ランキング(出典:https://coinmarketcap.com/ja/historical/20221225/)

やはり、今年もビットコインは第一位。ビットコインが仮想通貨全体の時価総額に占める割合は年々減少傾向にあるとは言え、ビットコインの強さは健在です。一部ではイーサリアムがビットコインの時価総額を抜く「フリップニング」がもうすぐ起きる、と言われていますが、2023年以降どのような動きを見せてくるのか見ものです。

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イーサリアムは、今年大型アップデートのマージを完了させましたがやはり仮想通貨全体の市況の悪さが影響しビットコインを抜くことはできませんでした。しかし、開発は順調に進んでいることがマージで証明されたため、今後市況が盛り上がっていけば時価総額を大きく伸ばしてくる可能性があるでしょう。

他に特筆すべきことと言えば、ステーブルコイン、特に中央集権型のUSDC・USDT・BUSDの時価総額が非常に高くなっていることでしょう。ステーブルコインに関しては各国が規制枠組みを策定しようとしており、中央集権型のように責任の所在が明確なステーブルコインが好まれる傾向になっています。

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もちろん、DAIのようにDAO(非中央集権)型で運営されるステーブルコインを好むユーザーもいるため、今後これらのバランスがどのように取られていくかは注目すべきポイントでしょう。

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2021年のランキング

一方、2021年の年末の時価総額ランキングは以下のようになっていました。

2021年12月26日時点の時価総額ランキング(出典:https://coinmarketcap.com/ja/historical/20211226/)

こちらも1位と2位はビットコインとイーサリアムとなっていますが、やはり5位にソラナ(SOL)が来ていることが特徴的でしょう。

ソラナは、2021年のバブルで非常に値上がりした銘柄の一つです。しかし、ソラナを支援していたFTXが破綻するなどして、現在では時価総額を大きく減らすこととなっています。

イーサリアムキラーとして名を轟かせるプロジェクトは、一気に有名になることもありますがその分期待が剥がれ落ちると一気に人が離れていくことにもなります。今後のバブルの際には、覚えておくと良い事例と言えるでしょう。ただしもちろん、ソラナの開発自体が終了したわけではありません。イーサリアムの創設者ブテリン氏がソラナについて前向きな発言をするなど、ソラナを評価する声はまだまだありますので、時価総額と開発の進捗は異なる、という良い例となっています。

バイナンスの発行するコイン「BNB」が少し順位を2022年で落としているのは、一つの傾向を表していると言えます。バイナンスが2022年末に準備金証明停止などから資金流出が起きたことも一つの理由ではありますが、多くのユーザーが中央集権的な取引所への信頼感をなくしていることが大きな理由として挙げられます。

FTXの事件から、ハードウェアウォレットで仮想通貨を管理した方がいいとの認識が深まっており、中央集権取引所のあり方については議論が行われています。中央集権主体が発行する仮想通貨に関しては、世界的に見ても規制がまだ曖昧になっているため信頼が少しずつ崩れていっていると言って良いでしょう。

バイナンスは日本進出のための行動にも打って出ているため、今後の展開が注目されます。

 

2023年のトレンドはいかに

2023年、ランキングがどのように移り変わっていくか、要注目です。大きな視点で見ると世界的なインフレと利上げが行われ、今後景気後退が見込まれています。

そうなるとイーサリアムなどのスマートコントラクト機能を主とした仮想通貨は、時価総額の面ではまず苦戦を強いられる可能性があるでしょう。対してビットコインなどの供給量が限られており、決済を主として仮想通貨は需要がイーサリアムなどの仮想通貨よりも増す可能性があります。

そして、2023年にはステーブルコインに対しての規制がますます世界各国で強化されていく見込みとなっています。規制は規制に則れないものを淘汰する反面、規制に則ったものは大きくシェアを伸ばしていく可能性があります。そうなれば、ステーブルコインのランキングも大きく変わることとなるでしょう。

現在、USDCが最も時価総額の高いステーブルコインですが、バイナンスはBUSDというステーブルコインを押しているため、そのあたりの競争は激化していくことでしょう。

ただし、世界的な景気後退の後はイノベーションが加速してきた歴史もあります。冬の2022年を超え、2023年は春の兆しが見えてくるのか。今後も市場を追いかけていきたいと思います。

TOP画像:https://coinmarketcap.com/ja/historical/20221225/

 

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