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仮想通貨(暗号資産)にとって試練が多かった2022年が終わり、次の浮上がいつなのかは仮想通貨に関わる人にとって非常に気になる話題となっています。
今回は、ビットコインが過去に浮上した際の世界情勢にスポットを当ててみます。ビットコインや仮想通貨が大きく注目を集めるようになる背景には、どのような世界情勢があったのでしょうか。初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
ビットコインのバブル
そもそも、ビットコイン(仮想通貨)は過去に3度バブルを経験しています。
- 1回目 2012年末〜2013年末
- 2回目 2016年末〜2017年末
- 3回目 2020年中頃〜2021年末
きっかり4年周期となっているため、次はこの周期でいくと2024年〜2025年にバブルが訪れるのではないかと言われています。もちろん、この周期でまたバブルが来るかはわからないため、参考程度にしかなりませんが、初心者の方は覚えておくと良い一つの指標でしょう。
2013年の世界情勢
2013年の世界情勢から見てみます。ただし、2013年のビットコインはまだまだ黎明期で、取引高も今とは比べものにならないくらい少ないものでした。
そのため、どこまで参考になるかわからない、という認識は必要です。バブル崩壊のきっかけの一つとなった、Mt.GOX(マウントゴックス)は日本のビットコイン取引所でした。Mt.GOXが非常に多くのビットコイン取引の取引高を占めていたこともあり、世界情勢と価格の関連性はそこまで高くないとも言えるでしょう。
2013年は、日本ではいわゆるアベノミクス政策がスタートします。2012年に安倍政権が誕生し、実際に金融政策が始まったため日本の市場は活況になっていきました。また、2013年からは中国共産党の習近平氏がトップに就任したこと、2012年末にはアメリカ大統領としてオバマ氏が再選を果たしたことも大きな出来事として挙げられます。
このように2013年は、大国が新たな動きを見せたということがありました。後で見ていきますが、実はビットコインバブルの4年周期はアメリカの大統領選の周期とも重なっており、どのように世界が進んでいくのか、少し不透明になる周期でもあるのです。
2017年の世界情勢
続いて、2017年の世界情勢について見ていきます。
2017年のビットコインバブルの際も、実は取引高の多くが日本のものでした。2018年までは仮想通貨の先進国と言えば日本だったのです。ただ、この頃にはイーサリアムなどをはじめとして、ビットコイン以外のプロジェクトが勃興し始めており、その中心地は日本ではなかったので、すでにWeb3.0の中心は日本からそれていたと言うことはできるでしょう。
既に述べた通り、2017年(2016年末)からはトランプ政権が誕生します。トランプ政権誕生時はポピュリズムの台頭などが話題になり、世界情勢が一気に不安定になりました。トランプ氏は米国第一主義を掲げたり、円高の是正を行うなどと発言するなどで、世界の協調よりもアメリカ優先の政策をすすめようとしていました。
市場もトランプ氏の発言に敏感に反応した時も多くありました。
また、2017年と言えばイギリスのEU離脱についての不安もありました。投票での離脱決定は2016年でしたが、ヨーロッパやEUがこれからどのように変化していくのかわからない要素が増えた1年となりました。
2017年を通して世界情勢としては不安要素が募っていったと言えるでしょう。そのような中でビットコインのような世界情勢に左右されない資産の人気が高まっていったことは一つのバブル形成要因として挙げられます。
もちろん、この頃の中国の台頭も一つの要因です。現在、中国は仮想通貨を禁止する方向で進んでいますが、当時仮想通貨、特にビットコインのマイニングは中国で多くが行われていたため、世界情勢の不安と中国の台頭はビットコインにプラスの影響を与えたと言えるでしょう。
2021年の世界情勢
2021年の世界情勢は、なんと言っても新型コロナウイルスに世界が対応したことが最も影響した事柄でしょう。2020年から世界的に流行した新型コロナウイルスは、2021年にも猛威をふるいました。
世界的に金融緩和が行われましたが、世界経済への影響は少なくなく、サプライチェーン問題なども引き起こしました。金融緩和の影響も未だ無くなっておらず、世界はその後に出てきた問題に今もまだ悩まされ続けています。
そして、2021年もアメリカの大統領は変りました。トランプ氏との大統領選挙を戦ったバイデン氏が大統領に就任します。バイデン氏は2024年までなので、やはり次の大統領選挙も注目です。
2021年は、2020年から始まったコロナウイルス対策による金融緩和政策が年末にほぼ終わりを告げたことも非常に大きな出来事であったと言えるでしょう。2021年のビットコインバブルは2020年から始まった金融緩和政策から始まっている側面が大きいと分析できるため、金融緩和が終了したことでバブルの終焉したととらえることができます。
2022年にはインフレが起きてしまい、今度は金融引き締めが起きたことで仮想通貨市場はバブル終焉から冬の時代へと一気に進んでいきました。
次のバブルはいつか?
やはりこのように市場でビットコインが盛り上がっていく時には、世界情勢の不安が一つの要因としてある、と考えることができます。ただ、それはその年に始まっているわけではなく、前年などから引き継いだ不安がその年に爆発しそうになることで、市場価格が大きく変動した可能性があります。
周期で言えば2024年が次のバブルの年ですが、2022年のロシア対ウクライナの戦争や金融引き締めの影響が2023年にどのような形で世界経済に表れるかで2024年のビットコイン価格が決まっていくとも言えます。
さらに今までビットコインは金融引き締めを経験していないため、今後引き締まった金融政策の中でどのような値動きをしていくのかも考慮しなければなりません。
今までとは少し異なる環境にビットコイン・仮想通貨は入っていっています。値動きを追っている場合はそれらを総合的に判断して分析していくと良いでしょう。
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