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2020年頃から、毎年新しいWeb3関連のキーワードが流行してきました。
- 2020年:DeFi
- 2021年:NFT、メタバース
- 2022年:Web3、DAO
新しいインターネットの時代を包括的に表現する「Web3」という言葉も、今年に入って頻繁に耳にするようになりました。これからどのようなWeb3関連の言葉が登場するか、とても楽しみです。
その中で、2022年に盛り上がりを期待されるジャンルがあります。それは「X to Earn」です。
「Xをすることでお金(仮想通貨)を稼ぐ」を表現した言葉です。
数学の数式ではXは変数として扱われますが、この言葉も同様にXの部分には様々な単語が入ります。
最も有名なものは、ゲームで遊んで稼ぐPlay to Earnです。NFTゲームやブロックチェーンゲーム、GameFiなどとも呼ばれます。
Axie Infinity(アクシーインフィニティ)など有名なゲームも多数あるため、プレイしたことがある人も多いのではないでしょうか。
元祖稼げるNFTゲーム「Axie Infinity(アクシーインフィニティ/AXS/SLP)」を徹底解説!内容・価格・リスクについてもわかりやすく紹介!
そして今年、Play to Earn以外にも「Xして仮想通貨を稼げる」サービスが爆発的に増えてきました。
今この文章を読んでくださっている方の中には、歩いて稼げるサービス「STEPN(ステップン)」ですでに稼いでいるという人もいるかもしれませんね。
STEPNは「Move to Earn(動いて稼ぐ)」サービスで、実際に歩いたり走ったりして物理的に移動をすることでGSTというトークンを稼ぐことができます。
STEPN(ステップン)/GMT・GSTとは?歩いて稼げるMoveToEarnのサービスについて解説
STEPNが登場して以降、同じようなMove to Earnのサービスだけでも新しいものが続々とリリースされました。
またMove以外にも、人が何か行動をすることでお金を稼げるサービスが日々生まれています。中には「これはさすがにネタじゃないか?」と思ってしまうものまであります。
このページでは、現時点で情報が公開されているいくつかのX to Earnサービスを紹介すると共に、X to Earnが広く世の中に与える影響について考察していきます。
目次
X to Earnの具体例
まず最初に、X to Earnの例をいくつか見ていきます。どのようなサービスがあるか具体的なイメージを持つことで、X to Earnがもたらす影響も理解しやすくなるでしょう。
Play to Earn(ゲームで遊んで稼ぐ)
まずは代表格のPlay to Earnです。
Axie Infinityのように育成や対戦の要素を持つ、いかにもゲームといったものから、The Sandbox(ザ・サンドボックス)やDecentraland(ディセントラランド)のようにメタバースと結びついて、3D空間で経済圏を形成していくようなゲームもあります。
既存のゲームに例えると、
- ポケモンのような育成・対戦型ゲーム
- 大乱闘スマッシュブラザーズのようなアクション要素を伴った対戦型ゲーム
- どうぶつの森のように他者とのコミュニケーションを通じて経済活動を行っていくまちづくり型ゲーム
このように、様々なタイプのゲームがPlay to Earnのゲームにも存在します。
Move to Earn(動いて稼ぐ)
STPENのように、歩いたり走ったりして移動をすることで稼げるサービスです。
STEPN以外にも、Genopets(ジェノペッツ)やAglet(アグレット)など、類似したサービスが増えてきています。
Aglet(アグレット)とは?STEPNに次ぐ新たなM2Eプロジェクトについてわかりやすく解説
Genopetsのように育成・対戦ゲームの要素を絡めたものもあれば、始めるだけなら無料というAgletのようなものまで、STEPNとの差別化という意味も含めて様々な種類のサービスが登場しています。
Listen to Earn(音楽を聴いて稼ぐ)
音声配信サービス「Spotify」と連携し、特定のNFTを保有した状態で音楽を聴くことで仮想通貨がもらえるサービスがPENTA(ペンタ)です。
音楽版STEPNと呼べるほど仕組みは似ており、無駄な要素がなく使いやすそうなサービスです。
開発をしているのが日本のスタートアップ企業である点も注目です。
PENTA(ペンタ)とは?耳で稼げる「Listen to Earn」をSTEPNと比較しながらわかりやすく解説
Drive to Earn(運転して稼ぐ)
このあたりから「もはや何でもありでは?」という気がしてきますが、次は車を運転して稼げるDrive to Earnです。
Hivemapper(ハイブマッパー)というサービスは、車で移動して、その結果得られる自身の位置情報を提供することで仮想通貨がもらえます。
Eat to Earn(食べて稼ぐ)
Poppin(ポッピン)というサービスは、食べることで稼げるサービスです。
Poppinはゲーム内に登場するキャラクターの名前でもあります。プレイヤーは自分が実際に食べたものの写真を撮ることでポイントを受け取ります。
そのポイントを用いてPoppinを育て、戦わせるゲームです。
Sleep to Earn(眠って稼ぐ)
初めて聞いた時、「さすがにこれは冗談では?」と疑ってしまったのがSleep to Earnです。寝るだけで稼げるなんてありえないと思いましたが、これも実際に存在します。
Sleep future(スリープフューチャー)というサービスでは、睡眠測定アプリを用いて自身の睡眠の質を把握し、快適な睡眠が取れているほど多くのトークンをもらえるという仕組みになっているようです。
X to Earnは人間の行動を変容する
ここまで見てきたとおり、一見すると信じがたいものまで含めて様々なX to Earnが存在します。
これらのX to Earn、実はこれからの世界を大きく変えうる力を秘めているのではないかと言われています。
これまでは、国や企業が人々の行動を変えようとした場合、トップダウン式で、まずは人々を教育・啓蒙し、徐々に仕組みや価値観を浸透させていく必要がありました。
例えば、運動があまり好きではない人が継続的にダイエットに取り組むことはかなりの苦痛です。その人はなんとか運動を継続するため、専属トレーナーがつくパーソナルジムに通ったとします。
ですが、もともと運動が嫌いな人に運動を継続させるのは至難の技。ジムのトレーナーも、あの手この手で運動を続けてもらうように工夫する必要があります。
これはまさに、トレーナーからお客さんに対してトップダウンで教育・啓蒙をし、言ってしまえば「無理やり運動を続けさせる」やり方です。
ところが、X to Earnの1つであるSTEPNは、運動に対する人々の行動や思考パターンを完全に変えました。
教育や啓蒙を受けるまでもなく、トップダウンで指示されることもなく、人々は自発的に、自ら望んで運動をするようになりました。
事実、このページを執筆しているわたしもSTEPNを利用していますが、STEPNを始めてから嘘偽りなく1日たりともウォーキングを欠かしたことがありません。
「Xすればお金を稼げる」というインセンティブはそれほど強烈に人々の行動を変えてしまう力があります。
これは悪用される可能性も否めません。しかし、正しく活用すれば、昨今叫ばれているSDGsなど世界的に取り組むべき課題に対して、人々の行動をよい方向に導ける可能性も秘めています。
日本がX to Earn先進国になる可能性?
Web3領域では遅れをとっていると言われる日本ですが、X to Earnは日本でこそ大きく成長する可能性があります。理由は2つあります。
1つめは、元々ゲーム開発において強みを持っていることです。
X to Earnサービスの多くはゲーム性が強いものが多い傾向にあります。
一方、日本には任天堂やスクウェア・エニックス、セガなど、世界レベルで見ても有名なゲーム会社が多く、大ヒットコンテンツも次々に生み出されています。
こういった企業の多くがNFT事業やブロックチェーンゲーム事業への参入を表明していることは、日本でのX to Earnサービスの発展につながります。
2つめは、「日本=インフラが整っているが貧しい先進国」になりつつあるからです。
Play to EarnのAxie Infinityは、フィリピンの農村部で流行し始めました。彼らにとって、農作物の販売で得られる収入よりもゲームで稼ぐ収入の方が大きかったためです。
これと似たような現象が、今後日本で起こる可能性があります。
今は円安が急速に進み、日々体感できるレベルで物価高が進みつつあります。
一方、「失われた30年」とも言われるように日本の経済成長は止まっており、会社員の給与は長く上がっていません。
STEPNが日本で爆発的に流行した裏には「会社の給与よりSTEPNの方が稼げるから」という、かつてのフィリピン農村部とまさに同じ状況が見え隠れします。
加えて、インフラが十分に整っていることも、日本でのSTEPNの流行を後押ししました。確かにSTEPNは稼げるサービスですが、利用するためにはスマホが必須であり、また全国どこにいてもGPSで自分の位置情報をキャッチしてもらう必要があります。
貧しい国の多くは、いくらSTEPNが稼げるとはいえ、スマホも普及していなれけばGPS網も整っていない場合も多いでしょう。
ところが日本は、STEPNのユーザー層にあたる人はほぼ確実にスマホを持っており、GPS網も全国に張り巡らされています。
「インフラは整っているのに、給与水準は相対的に貧しい国」
貧しい国になりつつあることを自認するのは悲しいことではありますが、いま日本が置かれているこの条件こそが、X to Earnが発展する素地となるかもしれません。日本のX to Earnサービスの今後の開発に、ぜひ期待したいと思います。
TOP画像:https://brian-song.medium.com/x-to-earn-future-of-work-73aabca88e46
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