本ページはプロモーションが含まれています
日本時間の1月5日に12月のFOMC議事録が公開されました。特に市場へ大きなインパクトを与える文面などはなく、市場は無難に受け止めています。
今回はこれからの金利動向や、それに対するビットコインの値動きなどを初心者の方にもわかりやすく解説しています。
これからの金利動向
金利が今後どうなってくるのかは、今ビットコインの価格に最も関連する指標となっています。現在のアメリカの政策金利は、上限4.5%となっています。そして、その政策金利が2月1日(日本時間2月2日)にどのようになるのかに注目が集まっています。
執筆時点の市場予想は+0.25bpの上限4.75%までの引き上げです。
12月は+0.5bp、11月は+0.75bpだったのでもしもこれが実現する場合にはインフレ減速を受けての金利上昇緩和方向となります。
ちなみに、3ヶ月物のアメリカ国債の利回りは4.41%となっており、上昇傾向にあるため市場でも金利上昇が期待されていることがわかります。
ただし、これらの金利予想はあくまでも予想にすぎません。過去、FRB議長の発言により市場は反応してきました。現在、パウエル議長は金融引き締めを緩めるつもりはないとの発言をおこなっています。
というのも、金利低下の期待でダウなどの株式市場が下落を少し弱めてきているためです。インフレが減速したと言ってもいまだCPIは前年比7.1%です。FRBが目指している2%目標には程遠いため、今パウエル議長が弱気なハト派発言をしてしまうと、インフレが再燃する可能性がある、とFRB側は考えているとされています。
景気後退からが本番
しかし、インフレ撃退のためには避けて通れないのが景気後退です。景気後退、失業率上昇でもさらなる金融引き締めができるのか、市場はパウエル議長の態度をまだ疑っていると言えるでしょう。
現在はすでに景気後退が様々な指標を見ても始まりかけている(始まっている)状態だと言えます。
1月の仮想通貨重要スケジュール。当面はマクロ要因に動かされる展開か
すでにそのような中で金利低下期待が起きているということは、景気後退本番の場面では、FRBに対する金利低下圧力は非常に大きくなっていくと思われます。現在は金融市場からの金利低下圧力だけですが、実体経済にダメージが及べば国をあげての金利低下圧力が加わってしまうため、それでもタカ派でいられるかは非常に疑わしい部分はあります。
もし、パウエル議長が金利低下を匂わせてくるのであれば、市場は強く反応することでしょう。現在金利上昇懸念で押さえつけられている株式・コモディティ・仮想通貨市場は弱気相場から反転する可能性があります。
金利低下でインフレの再燃へ
そうなれば、インフレは再燃する可能性があります。そこでの注目はビットコインがどのように市場に受け止められるかです。ビットコインは発行量が決まっていることや、国が発行している通貨ではないことなどからデジタルゴールドという見られ方をしています。
そのため、インフレ再燃でゴールドのように安全資産、ドルからの逃避先として見られれば価格が上昇していくでしょう。年末から年始にかけてのビットコインの値動きはゴールドに連動しているように見えます。
しかし、過去を見ると必ずしもビットコインはゴールドと連動してきたわけではありません。ビットコインは2009年から稼働開始しているため、あまりサンプルは多くありませんが、市場に危機が訪れた際はどちらかと言えば株式市場と似たような動きをしてきました。
過去の景気後退でビットコインはどう動いたか?スタグフレーションの影響は
そのため、インフレに反応して上昇するのか、景気後退に反応して下落するのかはわからなくなっています。
もちろん、金利低下自体はビットコインにとってもプラスなので、価格は金利低下でそこまで悪い方向へ転がってはいかないとは思われますが、中長期的にはそのあたりに注目するといいかもしれません。
さらに、景気後退や金利低下で円高ドル安の方向も進むことが予想されています。これらを総合して考えると、明日の投資戦略も決まってくるかもしれません。
※当記事は市場を分析した結果を示しています。投資を勧めるものではありません。
関連記事
円高は短期的にビットコインにマイナス?長期的に与える影響とは
2023年、注目すべきポイントとは。過去のビットコインバブルと世界情勢を考察する
2023年がレイヤー2の年になるワケ。Web3.0の新たなる希望とは
スポンサー