ビットコイン、また週末に上昇。現在23,600ドル付近へ

本ページはプロモーションが含まれています

 

ビットコインが今週末、また価格を上昇させました。これで週末(金曜〜日曜)で価格を伸ばすのは3週連続となります。現在、弱気相場から強気相場に転換したのではないかと言われているビットコイン。今ビットコインはどのような状況になっているのか、初心者の方にもわかりやすく解説します。

GMOコイン

週末に強いビットコイン

ビットコインが日本時間の週末にまた価格を上昇させました。日本時間1月29日の夜から1月30日の朝にかけて上昇し、執筆時点では23600ドル付近(前日比約2.9%)で推移しています。

BTCチャート(https://jp.tradingview.com/chart/XPSdKPJL/?symbol=BITSTAMP%3ABTCUSD)

週末に大きく価格を伸ばしたのは、これで3週連続となりました。ここから価格をさらに伸ばしていくことになるのか、市場では注目されています。

 

なぜビットコインが上昇している?

2023年に入りビットコインが大きく価格を伸ばしています。株やコモディティといった有名な資産クラスの中で、年初来ではビットコインが最も価格を伸ばしている資産の一つとして注目されており、その理由の分析が進められています。

ビットコインが現在上昇している理由は、以下の2つのものが考えられます。

  • 金利低下の期待
  • 悪材料出尽くし

現在、2022年に起こった金利上昇に目処が立ち始めており、金利の上昇がストップするのではないかと言われています。政策金利を決定するアメリカのFRBも連続して0.75%の利上げを行なってきましたが、昨年の12月のFOMCでは0.5%に上昇幅を縮小するなどし、利上げの減速を行なっています。

さらに2月2日に発表が予定されている次の政策金利は、+0.25%となると市場では予想されており、このままだと金利上昇ストップのみならず金利低下まで起きるのではないかとも言われているのです。

金利上昇はビットコイン価格にマイナスとなるため、その金利上昇がストップする兆しを見せたことがビットコイン価格にとってプラスとなったと考えられます。

また、2022年から続いていた仮想通貨(暗号資産)関連企業の倒産騒動がひとまずおさまりつつある、というのもビットコインが弱気から強気に転換しかかっている理由として挙げられます。

昨年の11月に世界的取引所のFTXが倒産したことで、ビットコインは大きく価格を下落させました。その後もいくつかの仮想通貨関連企業は倒産しましたし、いまだにその連鎖は続いていますが、FTXほどの大きなショックを市場に与える倒産は残っていないとされ、悪材料出尽くしになったと考えることができます。

この二つの要因が重なることで、年初来のパフォーマンスが非常に高くなっていると分析します。

 

今後の懸念事項は?

このような状況にあるビットコインですが、懸念事項もあります。まず一つ目は、アメリカ経済のリセッション(景気後退)本格化です。現在、アメリカ経済は微妙な立ち位置にいます。

金利上昇によって景気が悪化するのではないか、と言われ、ISMやPMIといった経済指標が悪化しているものの、GDPや失業率は半年間良好のまま保っています。そのため、ソフトランディングと呼ばれる、市場にショックを与えないまま金利上昇ストップ・悪環境から抜け出せる、という可能性もあるとされてきています。

アメリカGDP2.9%で予想を超える。それでも負けないビットコインの強さとは

ただ、GDPは良好と言われるものの、前期比年率ではGDPがしっかり下がっていることから景気減速は着々と進んでおり、市場にショックを与える可能性があると言う声も聞かれています。

もちろん、景気後退が本格化するかどうかはわかりませんし、上昇した金利を下げる余地がある今、景気後退が本格化しても市場にショックがあるかどうかはわかりません。しかし、ショックがもしあればビットコインにとってはダメージとなる可能性があります。

論理的には金利上昇は景気後退を引き起こすため、その点には非常に注意をして経済を観察していくと良いでしょう。

また、金利下落によってインフレ再燃の可能性も十分考えられます。金利が低下すれば金融市場が盛り上がるため、原油価格などが再度上昇し、インフレが再燃する可能性もあります。インフレが再燃すれば金利上昇懸念が高まるため、今とは逆回転が生じ、ビットコイン価格も下落方向へ進んでいく可能性があります。

インフレ再燃まではまだ時間がかかると思われますが、そこにも注意して市場を観察していくと良いでしょう。

今週はFOMCや、雇用統計など、重要なスケジュールが目白押しです。ビットコインがどのように動くのか、注目する価値のある1週間となるでしょう。

※当記事は市場を分析した結果を示しています。投資を勧めるものではありません。

 

関連記事

AmazonのWeb3参入がグッドニュースではない理由

インフレは再燃する?そのとき、ビットコイン価格は上昇するか

なぜ円高が進む?アメリカの金利低下は目前でビットコインも波に乗れるか

 

スポンサー