AmazonのWeb3参入がグッドニュースではない理由

本ページはプロモーションが含まれています

 

AmazonがWeb3事業へ参入する可能性がある、という報道が出ています。すでに多くの既存大手テック企業がWeb3事業への参入は進めていますが、今後GAFAMなどが参入してきた場合にWeb3はどのような方向へ進んでいくのか、初心者の方にもわかりやすく解説します。

GMOコイン

AmazonのWeb3事業参入

今回報道されたのは、アメリカの大手テック企業Amazonが今年にもNFTを取り扱うなど、Web3領域の事業へ参入するというもの。(参考:https://blockworks.co/news/amazon-nft-marketplace-web3)

これを受けてWeb3の普及が進むのではないか、という声なども上がっており、Web3業界にはプラスの材料として受け取る見方が見られています。

すでに、GAFAMなどのアメリカ大手企業は仮想通貨(暗号資産)やNFTなどのWeb3領域には足を踏み入れる準備が着々と進められており、今回のAmazonに関してもその一つだと思われます。Amazonグループでは以前よりWeb3への参入意志があるとの報道が度々されているほか、メタ社ではインスタグラムでのNFT取り扱いが行われています。GAFAM以外でもTwitterにNFTや仮想通貨に関連した機能が入っていることは、多くの人が知っていることでしょう。

このように、すでにWeb3領域は多くの大手企業に注目されているものなので、時間が進めばさらに普及していく可能性は大いにあるでしょう。

ちなみに、テック企業以外でもアメリカでは大手企業のWeb3領域への参入は相次いでいます。特にNFTではアディダスやナイキ、ルイ・ヴィトンなどの有名ブランドが販売をおこなったり、ディズニーなどの映像業界でもNFTの活用は進んでいます。

ディズニーのNFTってどんなもの?注目されている理由や価格をわかりやすく解説

 

大手企業の参入はプラスなのか?

このような大手企業のWeb3領域への参入はしばしば、プラスのこととして受け入れられることがあります。確かに、すでにユーザーを多く保有している既存事業者がWeb3へ参入することで、それらのユーザーがNFTなどの存在を知り、それをきっかけとしてWeb3のサービスをより多く利用するようになる、ということは考えられます。

そのため、これらのニュースは悪いもの、とは言えないでしょう。ただし、必ずしも良いものとも言えません。なぜなら、現在ユーザーを多く抱える企業は、典型的なWeb2事業者だからです。特にGAFAMはWeb2の代名詞とも言える存在です。

Web2事業者のWeb3領域参入は、Web2へWeb3が入っていく構図となります。そもそも、Web3は分散性という「中央集権からの脱却」が軸となっているサービス群です。そのため、Web2事業者とは相入れない性質を持っています。GAFAMは多くのユーザーから手に入れたビッグデータなどを利用して収益を上げている側面がありますが、そのデータを自分たちの手に取り戻すのがWeb3の出発点となっています。

そのため、Web2事業者がWeb3を扱うというのは矛盾しており、Web3と言いつつもWeb2的なサービスが展開される可能性が非常に高いのです。いくつかのNFTマーケットプレイスがオンチェーン、簡単にいうとブロックチェーンを使用していないものだったり(そうなるとそもそもNFTなのか、という疑問も出てきます)しており、Web3と相入れないWeb2の融合は、そのようなものを生み出すのです。

その結果に待っているのはバブルと崩壊です。もちろん、Web2やバブルと崩壊が完全に悪だ、とは言いませんが、無理にWeb2企業がWeb3領域に入って収益を狙うことによってWeb3が誤解され、結果としてよくわからないユーザーがバブルに乗じて騙され、そして崩壊とともに損失を被っていくという悲劇がまた繰り返されることとなるのです。

 

Web3の活躍はWeb2の崩壊の後

筆者はWeb3が本当の意味で利用されるようになるのは、Web2がしっかりと崩壊していく中で、だと考えています。

そこでも悲劇は生まれるので、そうなれば良いと言っているわけではなく、栄枯盛衰の中でWeb2は自ら生み出した問題点の中で必ずいつか崩壊します。その時に必要とされるのがWeb3です。そしてその崩壊はすでに少しずつ始まっていると考えています。

そのため、大手企業がWeb3領域に参入というニュースは必ずしもグッドニュースではありません。実はWeb2事業者のバッドニュースがWeb3のグッドニュースであったりします。

さらに言うと国のバッドニュースはWeb3のグッドニュースでもあります。現在、私たちは全てをWeb3サービスで賄うことはできません。Web2を利用しながら生きていき、ほぼ必ず国と言う中央集権社会に属さなければならない時代にいます。

Web3の繁栄はWeb2の衰退の裏返しであるため、Web3が繁栄しているということはどこかでダメージを受けると言うことです。できることは、Web2のような中央集権とWeb3のような非中央集権のバランスをどのように取っていくのか、しっかりと考えていくことだと思います。

 

関連記事

インフレ指標PCEは5.0%。次のFOMCでビットコインは上昇するか?

イーサリアムのリキッドステーキングの現状。今後のETHを占う指針となる

レイヤー3でさらにWeb3は普及していく?初心者向けにわかりやすく解説

GMOコイン

スポンサー