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日本発のパブリックブロックチェーン「Astar Network(アスターネットワーク)」が2022年1月17日にメインネットを立ち上げました。Astar Networkのトークンは「ASTR」です。
Astar Network(アスターネットワーク)は、Web3時代の基幹インフラプロジェクトとして期待を集めています。また、世界で3番目にPolkadot(ポルカドット)のパラチェーンを獲得したことでも注目されました。
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このページではアスターネットワークを開発しているStake Technolosies(ステークテクノロジー)社やポルカドットとの関係性も含めて、アスターネットワークについて初心者にもわかりやすく解説していきます。
なお、アスターネットワークの仮想通貨「ASTR」の買い方・取り扱い取引所などは、以下で詳しく解説しています。
<最新>ASTR(アスター)の買い方・購入方法をわかりやすく解説!取り扱い取引所・注意点・手数料まで紹介!
目次
開発会社Stake Technolosiesについて
Astar Network(アスターネットワーク)を開発しているのは、Stake Technolosies(ステークテクノロジー)という会社です。2019年に渡辺創太氏が設立し、現在はシンガポールに拠点を移しています。
Stake Technolosiesは、ポルカドットを開発するWeb3 Foundation(Web3財団)から複数回に渡って助成金を受け取り、ポルカドットのエコシステム構築に貢献してきました。
その他にも、世界的に有名な仮想通貨取引所のBinance(バイナンス)やMicrosoft(マイクロソフト)、日本の本田圭佑氏などからも支援を受けています。
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Astar Network(アスターネットワーク)とは
Astar Network(アスターネットワーク)は「ポルカドットのスマートコントラクト・ハブ」になることを目指してポルカドット上で開発されている、Web3の基幹インフラプロジェクトです。
ポルカドットは、スマートコントラクトと呼ばれるプログラムの実装機能がありません。アスターネットワークはその機能を提供するため、非常に注目されています。
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ブロックチェーンは「ビットコインのブロックチェーン」「イーサリアムのブロックチェーン」という形で、様々なブロックチェーンが存在します。しかし、それぞれのネットワークやエコシステムはつながっていないのが現状です。
このような状態を「ブロックチェーン同士のインターオペラビリティがない」状態などと言い、ブロックチェーンの課題としてよく挙げられてきました。
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ブロックチェーンは既存のインターネットのように、あらゆるネットワークがつながることを将来的には期待されています。それこそがWeb3時代に求められるブロックチェーンのあり方であり、実際に異なるブロックチェーンを「つなぐ(相互運用を可能にする)」機能を有しているのがポルカドットです。その中核を担うのがAstar Network(アスターネットワーク)なのです。
では具体的に、Astar Network(アスターネットワーク)の持つ機能を見ていきましょう。
マルチチェーンのdAppsハブ
アスターネットワークはポルカドットに接続すると同時に、BSC(バイナンス・スマートチェーン:バイナンスが提供するブロックチェーンネットワーク)やイーサリアム、Avalanche(アバランチ)やSolana(ソラナ)と接続することで新たなユースケースを生み出します。
具体的にはアスターネットワーク上でBSCのトークンとイーサリアムのトークンを交換したり、Solanaの仮想通貨(トークン)「SOL」を担保にAvalancheの仮想通貨(トークン)「AVAX」を借りたりすることができる、としてます。
dApps Staking(Build to Earnの仕組み)
他のブロックチェーンネットワークとの違いとして、アスターネットワークは開発者に対して「開発をすることで報酬を受け取れる(Build to Earn)」というインセンティブ設計を有しています。
従来からブロックチェーン開発においては、開発者に対する報酬の仕組みが課題とされて来ました。
開発者がエコシステム構築に最も貢献しているにもかかわらず、開発したアプリケーションを使って売上が立つまでは収入がありませんでした。それどころか、開発者はスマートコントラクトをデプロイ(ブロックチェーンネットワークに展開すること)するためにガス代(手数料)を払っており、いうなれば「コストを自ら払ってシステム構築に貢献している」という状態でした。
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そこで作られたのが、「dApps Staking(ダプス・ステーキング)」という仕組みです。
これは開発者がアスターネットワーク上でアプリケーションやインフラを開発した際、ブロック生成報酬(新たに発行される仮想通貨)の40%がdApps Stakingに割り当てられ、さらにその半分が開発者にASTRトークンとして支払われる仕組みです。
「開発する(Build)ことで報酬が得られる(Earn)」ということです。
ブロック生成報酬は例えばビットコインであればマイナー(ビットコインの取引を処理する参加者)に配られるわけですが、アスターネットワークでは一部がdApps報酬として開発者に配られ、開発者はそのトークンをさらなるエコシステムの拡大に活用することができます。
Multi Virtual Maschine(マルチバーチャルマシン)
アスターネットワークは、EVM(イーサリアムバーチャルマシン)とWASM(ウェブアセンブリー)という2つの開発環境をサポートしています。
EVMは、文字通りイーサリアムの開発者のための環境です。一方、WASMはGoogleやMicrosoftなどの会社によって開発されている、「ウェブのための」開発環境です。WASMの方が速度も速く、アプリを安く開発できたり、またGoやC++、Pythonのような様々な言語をサポートしているという特徴があります。
アスターネットワークが目指しているのはWeb3の基幹インフラです。ゆえにイーサリアムの開発者だけではなく数億人単位にブロックチェーンを届けるためにも、WASMをサポートしているのは非常に重要な点になってきます。
Layer1Bridge
アスターネットワークは、複数のレイヤー1(Layer1)同士のブリッジをサポートしています。
ポルカドットの相互運用性は、「Substrate(サブストレート)」という独自のフレームワークに基づいたブロックチェーンのみが対象になっています。
そこでビットコインやイーサリアムなど、Substrateに準拠していないチェーンとの相互運用の実現を、アスターネットワークのブリッジ機能が担っています。
ASTRトークンの用途
ここまで、アスターネットワークの特徴を説明してきましたが、ここからは投資家の目線も含めてASTRの用途について簡単に解説していきます。主に5つあります。
・Transaction Feeの支払い
アスターネットワークでのトランザクション(取引などの処理)のガス代に使用されます。
・dApps Stakingで増やす
ASTRトークンはネットワークにステーキングするのと同時にdAppsにステーキングすることもできます。例えばUniswapがアスターネットワークに今後来た場合、Uniswapに対してASTRをステーキングすることができます。
これは開発者以外でも利用することができ、Astar Network上でdApps Stakingに対応しているプロジェクトに対してステーキングをすることができます。
・On Chain Governanceでの利用
ガバナンストークンとして、プロジェクトの方針についての提案・投票機能に使用されます。
・Nominated Proof-of-Stakeで増やす
NPoSというスキームを通じて、トークン保持者はネットワークにステーキングをしてASTRを稼ぐことができます。
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・Layer2利用のためのデポジット
レイヤー2アプリケーションの作成や利用のためのデポジットとして使われます。
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2022年はポルカドット 、アスターネットワークの飛躍の年になる
アスターネットワークはローンチされたばかりですが、今後伸びていく可能性は大きいです。その最大の理由は先述のBuild to Earnのインセンティブ設計。これにより開発者はベーシックインカムとも言える安定的な収入を得られ、結果的に開発に専念できます。
一方、ポルカドット全体の開発状況にも影響を受けるため、良くも悪くもポルカドットと一蓮托生という側面があります。しかしそのポルカドットもWeb3を牽引していくプロジェクトとして期待されているため、両者ともに今後の動きを追い続ける価値はありそうです。
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