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今回は、DFINITY(ディフィニティ)が開発するICP(インターネットコンピュータープロトロコル)の検索サイト「Kinic(キニック)」を紹介します。
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目次
Kinic(キニック)とは
Kinic(キニック)は、DFINITYが開発するICP(インターネットコンピュータープロトコル)上で稼働する検索サイトです。Googleのような検索サービスを展開しているため、“Web3.0のGoogle”のようにも言われています。稼働開始は、2022年5月23日です。
使い方は至ってシンプル。検索窓に検索したいワードを入れ、検索をかけるだけです。すると、検索結果が表示され、複数のWebサイトが表示されます。
Google検索とほぼ同じ使い方ですが、特徴的なことがいくつかあります。それは、以下のような点です。
- ICP上で構築される検索サービス
- ICP上に構築されるDappsを検索できる
- 広告枠にNFTが利用される
ユーザー体験として、上記は正直そこまでGoogleと差別化ができるものではありません。しかし、「分散性」や「非中央集権」というWeb3.0的文脈からは、非常に印象的なものとなっています。というのも、現在のWeb2.0サービスとは異なり、ほぼ非中央集権の形で検索サービスが提供されているためです。
だからと言ってKinicがGoogleに置き換わる、というわけではありませんが、Web3.0に興味がある方はチェックしておいても良いサービスだと言えるでしょう。
ここからは、上記特徴を一つずつ解説していきます。
Kinicの特徴(Googleとの違い)
ICP上で構築される検索サービス
Kinicはすでに述べたように、DFINITYのICP上で稼働しています。
そもそも、DFINITYとは、「ICP(インターネットコンピューター)」と呼ばれる分散型のブロックチェーンを開発するプロジェクトです。
インターネットコンピューターは、パブリックなブロックチェーン(つまり、管理者のいないブロックチェーン)上で稼働する、様々なことができるWebプラットホーム、のようなイメージを持っていただくと良いでしょう。
今までのブロックチェーンでは、従来のインターネットサービスのように多種多様なアプリケーションに対応する、などはできませんでした。しかし、DFINITYのインターネットコンピューターでは、従来のインターネットサービスのようなアプリケーションの開発が、分散化されたブロックチェーン上で可能になる、とされています。
また、インターネットコンピューター上で開発されたアプリケーションの特徴の一つとして、アプリケーションのユーザーがトークンなどの仮想通貨を使わなくても利用できることが挙げられます。
イーサリアム上で開発されたDeFi(分散型金融)などのアプリケーションでは、利用するためにユーザーはETHなどの仮想通貨を保有している必要があり、利用の際にガス代と呼ばれる手数料を支払う必要がありました。
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しかし、インターネットコンピューターで開発されたアプリケーションでは、ユーザーは仮想通貨の支払いは不要です。開発者のみがトークンなどの仮想通貨を扱うことになっているため、従来のWebサービスのように、ユーザーの敷居が低いことも特徴的です。
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このように、従来のWebサービスとは異なる環境構築が行われているインターネットコンピューターで開発されている検索サービス。それが、Kinicとなります。そのため、Googleという一企業が管理するといった中央集権的なサーバーでサービス運営が行われているわけではなく、分散型のネットワーク上にサービスが構築されて運営されているのです。
そのため、特定の運営者への攻撃や、サービス提供終了の影響を受けにくくなります。もちろん、Google検索のような世界的に普及し、かつ収益をしっかりと上げているサービスが攻撃によって崩壊したり、突然サービス提供を終了したりすることは考えにくいですが、論理的にもそのようなことがさらに起こりにくいのがKinicのような分散型サービスなのです。
ICP上に構築されるDappsを検索できる
Kinicでは、ICP上に構築されたCanister(キャニスター)と呼ばれるスマートコントラクトをデプロイしたプログラムで開発されたDappsを検索することができます。
このように表現すると、少し難しく感じるかもしれませんが、要はICP上のDapps(分散型アプリケーション)を検索することができる、ということです。
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検索結果の一覧には、「ドメイン」「ID」「サブネット」が表示されます。
ドメインの「ic0.app」は、ICP上で構築されているDappsのドメインで、サブネットというのはICPを構築する一つの要素です。
今後、Kinicがどのような形で展開されていくかはわかりませんが、IPFSなどのプロトコルにも対応していくことになれば、現在のGoogleとは異なった分散型ネットワーク上のコンテンツを検索することができる「分散型ネットワークへの入り口」のような役割をになっていく可能性もあるでしょう。
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広告枠にNFTが利用される
Kinicでは、NFTを利用した広告枠の販売が行われています。2022年6月に「Crowdfund NFT」というプラットホームで行われた、クラウドファンディングを兼ねたKinicの広告枠NFTは完売となりました。
その後、Enterpot(エンターポット)というICPの大手NFTマーケットプレイスでは、広告枠NFTの売買が行われています。
広告枠NFTの特典は、以下のようなものになります。
1.あなたのプロジェクトは、あなたが選んだテキストベースの検索語句の上位に表示されます。プロジェクトには「Promoted」タグが付きます(1回選択すると、1年間固定されます!)。
2.新規に立ち上げたプロジェクトやコンテンツには、1日限りのプロモーションを行うことができます。プロジェクトは、関連する検索の上位に1日だけ表示されます。タグは「New-Launch」です。このプロモーションは、1つのトークンにつき、1年に1回利用することができます。
(https://entrepot.app/marketplace/kinicより引用・DPLの翻訳・抜粋)
従来のGoogleの広告枠の入札のような仕組みをNFTを利用することによって、透明性の高い仕組みにしています。実用性を兼ねたNFTの活用法の一例と言えるでしょう。
KinicはWeb3.0の入り口となるか
Kinicは現状ではまだ、Googleの劣化版と言えるかもしれません。実際、アルゴリズムをどのように開発していくのか、その部分までDAOで民主的に行おうとするのか否か、などによって使い勝手は異なりますし、先行きは不透明な部分があります。
しかし、着々と分散型のネットワークがユーザーに見える形で作られているのは確か、ということです。
Kinicが多くの人に利用されるプロダクトになるかどうかは、誰にもわかりませんが、今まで投機としての側面しか注目を集めてこなかった暗号資産・ブロックチェーン・Web3.0に、プロダクトの側面での注目が集まっていく日がそこまで遠くない、ということをKinicは教えてくれているかもしれません。
TOP画像:https://74iy7-xqaaa-aaaaf-qagra-cai.raw.ic0.app/
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