DFINITY(インターネットコンピューター/ICP)とは?Web3.0を実現する大注目プロジェクトを初心者にもわかりやすく解説!

 

近年、注目を集める仮想通貨の中に、「ICP」があります。ICPは、既存のブロックチェーンが抱える問題点を解決するために立ち上げられたプロジェクト「DFINITY(ディフィニティ)」が発行する仮想通貨です。

DFINITYはWeb3.0の一角を担うプロジェクトと言われており、開発が進められている非常に注目を集めるプロジェクトです。

今回は、DFINITYとはどのようなプロジェクトか、ICPとはどのような仮想通貨なのか、そして今後について初心者の方にも分かりやすく解説をしていきます。

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DFINITYとは

DFINITY公式サイト(出典:https://dfinity.org/)
名称 DFINITY(ディフィニティ)
ティッカーシンボル ICP
発行者 DFINITY Foundation
発行年月 2021年5月
発行上限 482,329,877ICP
時価総額 約2,365億円(第26位)
公式サイト https://app.optimism.io/governance

※2022.6.5.時点

DFINITY(ディフィニティ)は、「インターネットコンピューター」と呼ばれる分散型のブロックチェーンを開発するプロジェクトです。

インターネットコンピューターは、パブリックなブロックチェーン(つまり、管理者のいないブロックチェーン)上で稼働する、様々なことができるWebプラットホーム、のようなイメージを持っていただくと良いでしょう。

今までのブロックチェーンでは、従来のインターネットサービスのように多種多様なアプリケーションに対応する、などはできませんでした。しかし、DFINITYのインターネットコンピューターでは、従来のインターネットサービスのようなアプリケーションの開発が、分散化されたブロックチェーン上で可能になる、とされています。

インターネットコンピューターとは

「インターネットコンピューターで開発できるアプリケーション」は、具体例を見てみると理解がしやすくなります。

今までブロックチェーン上で開発されたアプリケーションと言えば、ビットコインのような「送金機能」やイーサリアムで開発されているDeFi(分散型)のDEX(分散型取引所)ような通貨の交換、NFTのような「証明」などでした。

しかし、インターネットコンピューターで実際に開発されているアプリケーションは、例えば「OpenChat(オープンチャット)」という、チャットアプリがあります。

OpenChatのイメージ画像(出典:https://oc.app/)

このような、今までのインターネットサービスで見たことがあるようなアプリケーションを分散化されたブロックチェーン上に開発することができるのです。

他にも分散型の動画投稿アプリなども可能で、今までのブロックチェーン上のアプリケーションとは異なるアプリケーションがすでに多く開発されています。

「DSocial」という動画投稿サービス(出典:https://dwqte-viaaa-aaaai-qaufq-cai.ic0.app/)

また、インターネットコンピュータ上で開発されたアプリケーションの特徴の一つとして、アプリケーションのユーザーがトークンなどの仮想通貨を使わなくても利用できることが挙げられます。

イーサリアム上で開発されたDeFi(分散型金融)などのアプリケーションでは、利用するためにユーザーはETHなどの仮想通貨を保有している必要があり、利用の際にガス代と呼ばれる手数料を支払う必要がありました。

イーサリアムのガス代(Gas)とは?単位・計算方法・仕組み・節約方法について初心者にもわかりやすく解説!

しかし、インターネットコンピューターで開発されたアプリケーションでは、ユーザーは仮想通貨の支払いは不要です。開発者のみがトークンなどの仮想通貨を扱うことになっているため、従来のWebサービスのように、ユーザーの敷居が低いことも特徴的です。

 

ICPとは

ICPは、DFINITYが発行する仮想通貨です。先に説明したインターネットコンピューターや、DFINITYのガバナンス投票(プロジェクトの方向性を決める投票)などで利用されます。

ICPの使い方(出典:https://smartcontracts.org/docs/developers-guide/concepts/tokens-cycles.html#using-cycles)

DFINITYが発行する仮想通貨(トークン)は2種類あります。それは「ICP」と「Cycle(サイクル)」と呼ばれるものです。先に述べたようにインターネットコンピューターの中で、アプリケーションを利用するユーザーはガス代と呼ばれる手数料を支払う必要がありません。

その代わりに、アプリケーションなどのシステムを開発している提供側は、処理などを行う際にDFINITYが発行するCycle(サイクル)をインターネットコンピューターネットワークへ支払う必要があります。そのCycle(サイクル)はICPと交換することで、入手できます。

Cycle(サイクル)は厳密に言えば”通貨”ではなく、インターネットコンピューター内の手数料を支払うための”トークン”というイメージです。Cycle(サイクル)は取引所で売買されるようなものではありません。というのも、従来のブロックチェーンアプリケーションのように価格が変動してしまう仮想通貨を手数料として支払う場合、価格のボラティリティ(変動)が発生してしまい、結果手数料も変動することになり、開発が困難になります。

このような事態を避けるためもあり、ICPとCycle(サイクル)の2種類の仮想通貨(トークン)が発行されています。非常に特徴的なシステムと言えるでしょう。

※2022年1月現在では、開発者向けにCycle(サイクル)を無料で配布しています。

<最新>ICP(DFINITY)の買い方・購入方法をわかりやすく解説!取り扱い取引所・注意点・手数料まで紹介!

 

ICPのステーキング

また、保有するICPをステーキングすることもできます。「ステーキング」とは、ネットワークに仮想通貨を預けることで、ネットワーク運営に必要なセキュリティなどに協力し、その見返りとして報酬をもらう方法のことを指します。

ステーキング(ステーク)とは?ステーキングできる取引所/貸仮想通貨との違い/リスクを紹介!

DFINITYでは、Network Nervous System (NNS=ネットワーク・ナーバス・システム)と呼ばれるシステムが、インターネットコンピューターの方向性などを変更したりすることができる機関となっています。

NNSによるインターネットコンピューターの方向性決定の投票を行う際に、ICPは利用されます。投票権としてICPを利用する際は、NNSにICPを預ける(ロックする=ステークする)ことになります。ICPを預ける際には、「Neurons(ニューロン)」と呼ばれる単位に変換されます。

ニューロンにICPを変換すると、ICPのステーキングが始まり、投票権になるとともに報酬獲得も始まります。ニューロンに変換される際には、ICPを何年間ロックするのかなどを決めます。長ければ長いほど、もらえる報酬の割合が多くなる仕組みになっています。

預ける期間によって変わる報酬の割合(出典:https://dfinity.org/)

 

開発言語「Motoko」

DFINITYの特徴は、独自のプログラミング言語「Motoko(モトコ)」にもあります。

Motokoは、DFINITYのインターネットコンピューター上で利用しやすいように最適化された汎用プログラミング言語です。インターネットコンピューターでは、「キャニスター」と呼ばれる計算ユニット内でスマートコントラクトを記述する際に利用します。

『「キャニスター」と呼ばれる計算ユニット内』と聞くと、少し難しく思えるかもしれませんが、インターネットコンピューターでは分散型のWebを作るために、全体の仕組みがいくつかの層に分かれており、「キャニスター」はそのうちの一つです。

インターネットコンピューターの全体像(出典:https://medium.com/dfinity/a-technical-overview-of-the-internet-computer-f57c62abc20f)

その「キャニスター」へコードなどを構築することでアプリケーションを作るのですが、その際に使用する言語がMotokoというわけです。

なお、先ほど述べたスマートコントラクトは、プログラミングコードの一種で、自動的にアプリケーションで動作処理を行うためのものです。

イーサリアムのスマートコントラクトをわかりやすく解説!実例も紹介

なお、Motokoは現在、「Motoko Playground」というツールがDFINITYから提供されており、手軽に体験することができます。

Motoko Playground(出典:https://m7sm4-2iaaa-aaaab-qabra-cai.raw.ic0.app/)

 

DIFINITYのロードマップ

現状ではインターネットコンピューターで利用できるアプリケーションは少なく、盛り上がりもまだまだなので、黎明期と言える状況です。しかし、水面下ではさまざまなウェブサービスの開発が進められています。今後は、分散型SNSなどのサービスも次々と登場する可能性があるでしょう。

DIFINITYの今後のロードマップとしては以下のようなものがあります。

  • キャニスターのメモリ上限の増加
  • ビットコインネットワークとの統合
  • イーサリアムとの統合(議論中)

ここに挙げているものは今後のロードマップの一握りです。

DFINITYのロードマップ(出典:https://dfinity.org/roadmap)

ロードマップの中でも注目を集めているのは、インターネットコンピューターとビットコインの接続です。

ビットコインは送金システムとして開発されているため、スマートコントラクトを利用してアプリケーション(Dapps)を開発する機能がありません。そこで計画されているのが、ビットコインとインターネットコンピューターの接続です。

インターネットコンピューターのスマートコントラクト機能で直接ビットコインを操作ができるようになることで、ビットコインを中心とした商取引がさらに活発になるのではないかと注目されています。

仮想通貨で最も時価総額の高いビットコインとインターネットコンピューターが連携できれば、ICPの価値はさらに高まる可能性もあるでしょう。

〜インターネットコンピューターとビットコインの統合については以下で詳しく解説しています〜

DFINITY(ICP)とビットコイン(BTC)の統合とは?いつ行われるか?について初心者にもわかりやすく解説!

 

以上、初心者の方にもわかりやすくDFINITYとICPについて解説を行いました。興味のある方は、さらに深く調べていくと良いでしょう。なお、ICPは2022年6月6日現在、国内取引所では取り扱いがありません。

ICPを購入する場合は国内取引所でビットコインなどを購入し、海外取引所へ送金、そして海外取引所でICPとBTCを交換する、という手順を踏む必要があります。

<最新>ICP(DFINITY)の買い方・購入方法をわかりやすく解説!取り扱い取引所・注意点・手数料まで紹介!

 

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