究極のDAO×NFTプロジェクト「Nouns(ナウンズ)」とは?Web3の世界観をわかりやすく解説

 

Web3という新しい概念が広がりを見せています。Web3の世界ではブロックチェーンが革命をもたらし、インターネットはさらに進化しようとしています。

Nouns(ナウンズ)というNFTコレクションをご存知でしょうか?世界的に有名なNFTコレクションのCryptoPunks(クリプトパンクス)と同じようなドット絵のNFTであり、取引価格も数千万円〜数億円と価格においてもCryptoPunks同様に高額です。

NFTアートとしての側面だけを見ても際立った特徴を持つNounsですが、実は「究極のWeb3サービス」と言える特徴も持っています。それは一言でいえば、完全な自立分散性を持ったプロジェクトであるということです。

つまりNounsはNFTコレクションでありながら、DAO(自律分散型組織)で運営されているプロジェクトなのです。

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このページでは、NounsのNFTコレクションとしての特徴をまず解説します。その後、基礎的な理解の上でどういった点がDAO的・Web3的なのかをより深く考察していきます。

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NFTコレクションとしての特徴

出典:https://opensea.io/collection/nouns

まずは、NounsのNFTコレクションとしての特徴を見ていきましょう。この点を理解しておくことは、後ほど説明するNounsのDAO的な要素を見ていく時にも必要になってきます。

 

ジェネラティブアートである

Nounsはドット絵のキャラクター画像が大量に自動生成されているジェネラティブアートNFTです。Webサイトを見ればかわいらしいドット絵のNFTがたくさん並んでいることが確認できます。

※ジェネラティブアート…数学的手法や自律システムなどを用いて作られたアート

さらに細かな特徴としては以下のようなものがあります。

  • 今もなおNounsのNFTは自動生成されており、その数は1日1体
  • 生成後は自動的にオークションが開始される
  • 24時間以内に落札者が決まる
  • フルオンチェーンのNFTコレクションであり、改ざんはできない

NFTコレクションとしては、新しい作品を世に出すにあたり「人の手を一切必要としていない」ことがわかりますね。イーサリアムチェーンの上で、プログラムのみで描かれているコレクションだということです。

そして、これはNounsのDAO的な要素を理解する時にも必要な情報ですので、頭の片隅に入れておいてください。

 

クリエイティブ・コモンズ・ゼロである

Nounsは、クリエイティブ・コモンズ・ゼロを宣言しています。つまり、世界中の誰もが特段の許可を得ること無く、Nounsのキャラクターを自分のビジネスに利用することが可能になっています。

ここでは、Nounsがフルオンチェーンのコレクションであることが生きています。NFTコレクションがフルオンチェーンであるということは、画像なども含めて全ての情報がブロックチェーン上に乗っているということ。言い換えれば、Nounsのキャラクターは人や企業の手を借りずとも、ブロックチェーンの上に確実に存在しているということです。

Nounsのキャラクターはいつでもブロックチェーンの上に存在しており、かつクリエイティブ・コモンズ・ゼロであることから、世界中のあらゆるビジネスで自由に利用できる拡張性を持っています。

 

DAOとしての特徴

出典:https://nouns.wtf/vote

ではここから本題です。Nounsが究極のWeb3サービスであり、DAOとされる理由を見ていきます。

 

創業者はNFTの売上を受け取っていない

Nounsには、10人の創業者「Nounders(ナウンダーズ)」がいます。彼らは毎日1体が自動生成されるNFTの売上を一切受け取っていません。ここが、Nounsが極めてWeb3的であるとされるゆえんです。

これまでの世界観であるWeb2.0とはすなわち、企業が生み出した利益は創業者や経営者、つまり会社に必ず入るという世界です。企業が存在する究極の目的は「企業側が儲かること」であり、商品やサービスを販売して稼いだ利益もあくまで会社が儲かるための利益でした。

ところがNounsの創業者たちは、NFTの売上を一切受け取っていません。すべての売上は、NFTのオーナーたちが共通で管理するトレジャリー・ウォレットに入ります。その代わりに、創業者たちは自動生成されるNFTを10日に1回受け取ることができる設計になっています。作られるNFTの10%は自動的に創業者の手に渡る、という仕組みです。

 

創業者は自らを他のNFTオーナーと同じ立場に揃えている

この仕組みにより、創業者たちは自らを他のNFTオーナーと同じ立場にあえて落としています。NFTを販売することで利益を得る立場ではなく、創業者も他のオーナーと共にNFTコレクションを一緒に盛り上げていくという立場に身をおいているわけです。

もし、NFTコレクションが盛り上がらずNFTの価値が上がらなかった場合は、他のオーナー同様に創業者たちが保有するNFTの価値も上がらないということになるので、必然的に創業者にも「NFTコレクションを盛り上げよう」というインセンティブが働きます。

 

抜け駆けするより協力する方が得をする

これを聞くと「保有しているNFTを売却し、早めに売り抜けて自分だけ利益を得ようとする人が創業者も含めて出てくるのでは?」と思うかもしれません。ところが先ほども述べた通り、最もNFTの保有割合が高い創業者であっても総発行数の10%しか保有しておらず、しかも創業者は売上を手にしていません。つまり、早めに売り抜けたところで旨味がそこまで無いわけです。

創業者が売上を独り占めしているとか、NFTの保有割合が極端に高いとかいう状況であれば話は別ですが、現状このNounsでは売上は共有ウォレットに入り、NFTの保有状況も多数のオーナーに分散しています。抜け駆けをしても誰も得をしない、むしろみんなで協力してNFTコレクションを盛り上げることで全員が得をするという、まさに「DAO」と呼べる状態になっています。

 

縦ではなく横のつながりによるコミュニティの形成

創業者以外のNFTオーナーから見れば、創業者はリスクをとってこのプロジェクトを開発してくれた存在でもあります。ゆえに、NFTコレクションにコミットする仲間として十分に信用に値すると判断をします。

このように、NFTオーナー同士の強い信頼に基づいてコミュニティが形成されています。そこには創業者が上、お客さんやファンが下という上下の関係はありません。創業者も含めて全員が横並びのフラットな組織であることもNounsが究極のDAOであり、究極のWeb3サービスであると言われる理由の1つです。

 

NFTの売上の使いみちはNFTオーナーが投票で決める

トレジャリー・ウォレットで共有管理しているNFTの売上、その使いみちはNFTオーナーたちの投票によって決まります。ここでは、保有しているNFTが投票権の代わりになります。

ここでも、創業者の独断やリーダーシップで決められることはありません。そもそも創業者にはそのような力がない仕組みになっているわけですから、売上の使いみちもコミュニティ全体にとって有意義な使い方ができるようにNFTオーナーたちによって民主的に決定されます。

 

中央集権的な力は不在、全員がフラットな立場にあるNouns

このようにNounsは現時点でほぼ完全に「DAO」と呼んでも差し支えない特性を持っています。NFT自体の生成に人の手を必要とせず全てがプログラムで進行する点は極めて自律的です。そして中央集権的な存在がおらず、創業者も含めてフラットな関係のNFTオーナーたちによる民主的な決定で運営がなされている点は極めて分散的です。

まさにWeb3時代を代表する組織のあり方を体現したNouns。これからどこまで成長を遂げるのか、あるいはどこかで課題にぶつかるのか。今後のNounsを追いかけていくことでWeb3自体の未来を占うことができるのではないでしょうか。

TOP画像:https://nouns.wtf/

 

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