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仮想通貨(暗号資産)の「ファイルコイン(FIL)」は、分散型のストレージサービスを展開するFilecoin(ファイルコイン)が発行している仮想通貨です。Web3.0に関連する銘柄としてもよく紹介されます。
ファイルコイン(FIL)はどのような仮想通貨か、そしてどのような将来性があるのか、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
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目次
ファイルコイン(FIL)とは?
名称 | ファイルコイン(Filecoin) |
ティッカーシンボル | FIL |
発行者 | Protocol Labs |
発行年月 | 2017年 |
発行上限 | 212,745,072FIL |
時価総額 | 約2,093億円(第40位) |
公式サイト | https://filecoin.io/ |
※2022.5.27.時点
ファイルコイン(FIL)は、分散型のストレージサービスを展開するFilecoin(ファイルコイン)が発行している仮想通貨(独自トークン)です。
Filecoinというプロジェクトは、Protocol Labsが開発するオープンソースプロジェクト(プログラムコードが公開されているプロジェクト)の一つです。
ストレージサービスとは、デジタルファイルを保管するための空き容量を提供するサービスで、現在ではAmazonの「AWS」などが主流となっており、企業がサービスを提供しています。
Filecoinは、現在行われているように一つの企業が行うのではなく、ブロックチェーン技術を利用し、非中央集権的に行うことを目指しています。
ユーザーはFilecoinでストレージを借りる際にはFILを支払いに使う、そしてFilecoinにストレージを貸し出すとFILを受け取ることができるなどします。
2017年にFILのICOが行われ、約280億円以上の資金を調達したことでも話題になりました。その際、著名投資家のアンドリーセンホロヴィッツ氏(a16z)や、仮想通貨取引所ジェミニの創設者であるウィンクルボス兄弟が投資を行っており、注目を集めました。
2020年10月には正式にローンチされ、現在も稼働しています。
<最新>FIL(ファイルコイン)の買い方・購入方法をわかりやすく解説!取り扱い取引所・注意点・手数料まで紹介!
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ファイルコイン(FIL)の特徴
ファイルコイン(FIL)は、以下のような特徴を持つ仮想通貨です。
- データ管理を非中央集権化する
- 次世代プロトコルIPFSとの関わり
- 世界中の空きストレージを集める
データ管理を非中央集権化する
すでに述べたとおり、Filecoinは分散型のストレージサービスを提供します。今の世の中では、インターネットサービスは公共インフラとなり、人々の生活にとってデジタルデータの管理は欠かせないものとなっています。
そんなデジタルデータですが、現在では特定の企業がサーバーを保有し、そのサーバーに利用者がデータを預けるような形で管理されています。
そのため、特定の企業がサービスを停止したり、攻撃にあってしまった場合には、利用者のデータは消えてしまう可能性があります。つまり、中央集権であるが故に、中央(企業)の安全な存続=デジタルデータの安全な存続、という状態になっています。
現在のストレージサービスの仕組みとは異なる仕組みを構築するのが、Filecoinです。Filecoinは、多くのネットワーク参加者に分散される形でデータが保管されます。そのため、特定の参加者がサービスを停止することや、サーバー一点が攻撃されることによるデータ紛失などは起こらない仕組みになっています。
データ管理を特定の企業に任せるよりも、P2Pネットワークと呼ばれる分散型のネットワークで管理を行う方が安全で、持続可能性が高いとする仕組みになっています。
次世代プロトコルIPFSとの関わり
ファイルコイン(FIL)は、次世代プロトコルであるIPFSと密接に関係しています。
IPFSとは、「Inter Planetary File System」の略で、端的に言うとファイルやサイトなどのデジタルデータを保存したり、アクセスしたりするための分散型プロトコルです。色々な人が接続しあったネットワークを形成し、サーバーのような“保管BOX”がなくても情報にアクセスしたりすることを可能にしたシステムです。
このように聞くと、Filecoinと非常にIPFSは似ていることがわかります。それもそのはずで、 IPFSもFilecoinと同じProtocol Labsが開発するプロジェクトなのです。
IPFSは、一つのサーバーではなく不特定多数の参加者がネットワークを形成しデータを保管します。そのため、多数の参加者が必要になります。しかしIPFSでは、参加することに報酬インセンティブなどがなく、参加者の動機づくりを課題としていました。
そこで、FILという仮想通貨を導入することで、ネットワークを形成してくれる参加者のインセンティブを作ろうとしたのです。つまりFilecoinとIPFSは非常に密接に関わっている、兄弟のようなプロジェクトと言えるのです。
〜IPFSについて詳しくはこちら〜
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世界中の空きストレージを集める
Filecoinの参加者は自身のストレージを提供することで、ネットワークに貢献することになっています。参加者はストレージを提供し、他人のデータを保管し続けることでファイルコイン(FIL)をもらうことができます。
これはFilecoinの「マイニング」と呼ばれ、FILに価格がついているためマイニングはFilecoinのネットワークに参加するインセンティブとなります。
世界中には、空いているストレージが非常に多くあるとされています。その空いているストレージを集めて、非中央集権でストレージサービスを提供するという、壮大な計画がFilecoinでは目指されているのです。
ファイルコイン(FIL)の将来性
ファイルコイン(FIL)は、ICO時点から非常に価格が上昇しましたが、2022年5月時点では価格上昇も落ち着き、1FILは7.5ドル前後で推移しております。
1FILの最高価格は約237ドルなので、現在ではその時に比べると非常に低価格で推移していることになります。
2021年4月の最高価格
2021年4月にファイルコイン(FIL)は過去最高価格を出しています。これは、アメリカの仮想通貨を中心にファンドを形成する投資会社グレイスケール・インベストメンツが、FILの投資信託を始めるという発表が行われたことが要因の一つだと考えられます。
ちなみに、グレイスケールはその際にFILの他にも「Chainlink(LINK)」「Livepeer(LPT)」「Basic Attention Token(BAT)」「Decentraland(MANA)」の投資信託も発表され、価格に影響を与えました。
グレイスケールが展開する投資信託を購入することで、仮想通貨の現物を保有することなく仮想通貨に投資することができます。そのため、投資マネーが仮想通貨に流入することで価格が上がりやすくなると言われています。
2020年10月稼働からの進展
Filecoinは2020年10月に正式に稼働しており、その後の進展が期待されています。2022年3月時点では、集まったストレージ容量はトータルで16.9EiB(エクスビバイト=2の60乗バイト)、ストレージ提供者は4000以上となっていると発表されています。
ストレージが大きくなることは、Filecoinが実際に利用されるために必須なため、このような数値の成長は将来性を考察する上で欠かせないでしょう。
IPFSの普及
すでに述べたとおり、FilecoinとIPFSは密接な関係性を持っています。そのため、IPFSの普及がファイルコイン(FIL)の価格上昇と絡んでくる可能性は高いと言えるでしょう。
現在、インターネットの通信プロトコルはHTTPと呼ばれるものが使われています。このHTTPは広く普及しているため、IPFSにいきなり変わるということはあまり考えにくいですが、Web3.0に関連したブラウザであるBraveブラウザなどがIPFSに対応しているため、今後IPFSの利用が促進されていく可能性があります。
そうなれば、自然とファイルコイン(FIL)の需要も高まり、価格に影響を与えていく可能性があるでしょう。
ファイルコイン(FIL)の買い方
ファイルコイン(FIL)は現在、日本の仮想通貨取引所ではGMOコインで取り扱いがあります。
そのため、購入する場合にはGMOコインの口座開設をすると良いでしょう。お得なキャンペーンも開催中です!
<最新>FIL(ファイルコイン)の買い方・購入方法をわかりやすく解説!取り扱い取引所・注意点・手数料まで紹介!
まとめ
以上、このページではファイルコイン(FIL)の概要・特徴・将来性について紹介してきました。ファイルコイン(FIL)のポイントは以下です。
- 分散型ストレージサービスの独自トークン
- IPFSと密接な関係にある
- 今後、普及していくことで価格に影響が出る
ファイルコイン(FIL)は今後日本の取引所に上場する可能性もあります。もし興味のある方は、その時までにファイルコイン(FIL)について学んでおくと良いでしょう。
TOP画像:https://filecoin.io/
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