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漫画「左ききのエレン」の登場人物である山岸エレンが描いたストリートアート2点が、NFTとして出品・落札されました。
「左ききのエレン」は、コンテンツ配信サイト「cakes」で連載中の人気漫画です。
今回のNFT販売はブロックチェーンゲームの開発会社であるdouble jump.tokyo(ダブルジャンプトウキョウ)、モバイルオンラインゲームの開発を行うgumi(グミ)、電子書籍配信サービス事業を展開するナンバーナインの共同で行なわれました。
日本は従来から、漫画やアニメなどのサブカルチャーに強みがあります。
2021年9月頃から国内でNFTが盛り上がり始めた際も、海外で流行していたジェネラティブアート(AIが自動生成する大規模コレクション)ではなく、イラストレーターが丁寧に1点ずつ描きあげた日本のアニメ風の作品の人気が高まりました。
今回「左ききのエレン」がNFT化されたことも、その流れを汲んだ自然な取り組みだと言えそうです。
さらに、「左ききのエレン」NFT化の動きには特筆すべき点があります。それは、NFT発行に利用したブロックチェーン、そしてNFTを出品したプラットフォーム、そのいずれもが「日本発」のものであったことです。
具体的には、利用したブロックチェーンはAstar Network(アスターネットワーク)、NFTを出品したプラットフォームはtofuNFT(トウフNFT)です。
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仮想通貨やNFTに関しては後進国と言われることが多い日本ですが、ブロックチェーンもプラットフォームも、そしてコンテンツの中身までも全て日本発で揃えた、まさに「オールジャパン」の取り組みは、日本人として心が踊ります。
このページでは「左ききのエレン」NFT化に関連する動きについて、コンテンツの中身だけではなく、プラットフォームやブロックチェーンなどの周辺情報も織り交ぜて解説します。
「左ききのエレン」作中の登場作品がNFT化
2022年4月20日より、「左ききのエレン」のNFTアートが販売されました。
販売はオークション形式で行なわれ、株式会社コインジンジャ(COINJINJA)が運営するNFTマーケットプレイス「tofuNFT」で出品されました。
NFTの発行に利用されたのは日本発のパブリックブロックチェーンであるAstar Networkで、決済には同ネットワークのネイティブトークンASTR(アスター)が利用されました。
出品されたNFTは、作中で山岸エレンが描いたストリートアート2点です。
エレンが渡米前に横浜の馬車道にある美術館壁面に描いた「黒い化物」。そして、エレンと現代アーティストのトニー・ジェイコブスがガゴシアンギャラリーの壁面に描いた共作「チェルシーの夜」の2作品がNFT化され、各1点限定で出品されました。
オークションの結果、「黒い化物」は132,300ASTR(約330万円)、「チェルシーの夜」は200,000ASTR(約500万円)で落札されました。
また落札者には特典として、「左ききのエレン」のスピンオフ作品の漫画に出演する権利が与えられました。
「日本発」が集い、NFTの世界に挑んだ
今回のNFT販売にあたり採用されたブロックチェーンはAstar Network、販売プラットフォームはtofuNFTですが、これはいずれも日本発のものです。
現在、NFTの販売といえばブロックチェーンはイーサリアム、販売プラットフォームはOpenSea(オープンシー)が利用されることがほとんどです。
イーサリアムはガス代が高額というネックがあるものの、世界の著名なNFTコレクションはほとんどがイーサリアムで出品されています。仮想通貨全体で見てもビットコインに次いで時価総額は2位であり、一般的には「NFT出品時にはイーサリアムを選んでおけば間違いはない」という認識が広まっています。
OpenSeaにいたっては、すべてのNFT販売プラットフォームの中でも9割以上のシェアを占めている時期もあるほどです。NFTを販売するプラットフォームの選択肢としては、王道中の王道です。
しかし今回「左ききのエレン」のNFT販売にはAstar NetworkとtofuNFTが選ばれました。
NFT販売におけるインフラ面までもがオールジャパンで固められたこと、これは日本のNFT産業においてこれまでにない大きな前進と言っても過言ではないでしょう。 事実、Astar NetworkとtofuNFTは、いずれも今後大きく成長することが期待されています。
Astar Networkとは?
Astar Networkは、Stake Technolosies(ステークテクノロジー)社が開発するパブリックブロックチェーンです。 2019年に日本人の渡辺創太氏が会社を設立し、現在はシンガポールに拠点を移しています。
Astar Networkは「Web3(ウェブスリー)」と呼ばれる新しいインターネットの時代において、基幹インフラとなることを期待されているプロジェクトです。 2021年にはPolkadot(ポルカドット)へ接続する権利を獲得したことでも注目されました。
最近では、PENTA(ペンタ)と呼ばれる日本発の「Listen to Earn(音楽を聴いて仮想通貨を稼ぐ)」のサービスの開発もAstar Networkで行なわれており、今後も興味深いプロジェクトが出てくるかもしれません。
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tofuNFTとは?
tofuNFTは、仮想通貨アプリ「コイン相場」で知られる株式会社COINJINJA(コインジンジャ)運営のNFTマーケットプレイスです。
tofuNFTは日本展開の前に、海外で大きな実績を残しています。
海外向けのみで運営していた前身の「SCV NFT Market」は、運営開始3ヶ月で月間取扱高が10億円を超えました。 これによりBSC(バイナンス・スマート・チェーン)において、最高出来高のNFTマーケットプレイスになりました。
対応するブロックチェーンも順次拡張しており、接続しているチェーンの数だけを見れば、OpenSeaを遥かに超える数のネットワークに対応しています。
また、日本語版リリースの際には、日本のトップNFTクリエイター「おにぎりまん」さんとのコラボレーションNFT「Tokyo Pop Girls Collectibles」を発売するなど、現在大きな盛り上がりを見せています。
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コンテンツの周辺を「日本発」で固めていけるか
「左ききのエレン」自体が人気漫画であることから、今回のNFT化の話題をきっかけにNFTを知ったという日本人は増えると思います。日本のNFT産業をより発展させていくためにも、日本の強みであるコンテンツから攻めていくことはやはり欠かせません。
加えて、その先さらにNFTを始めとしたWeb3の文化を日本で根付かせていくには、いつまでもコンテンツの中身だけに頼るのではなく、NFTを取り巻く周辺環境を盛り上げていくことも重要です。
今回、Astar NetworkとtofuNFTが利用されたことはまさに好例です。Astar NetworkとtofuNFTは日本発のパブリックブロックチェーン、及びNFT販売プラットフォームとして、世界で戦っていく素地はあります。
他の企業もこの動きに追随できるように、普段NFTに触れている方はぜひWeb3における日本企業の活躍を応援していただければと思います。
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