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イーサリアムの次回アップグレードの予定が、年始に行われたイーサリアム開発者の会議で再度確認されました。(参考:https://www.galaxy.com/research/insights/ethereum-all-core-developers-execution-call-152/)次回アップグレード「上海(Shanghai)」はテストネットが来月の2月、メインネットは3月に行われる可能性があります。
上海アップグレードについて、そしてその後のイーサリアムがどうなっていくのかについて、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
上海アップデート
次のイーサリアムアップグレードは、大型アップグレード「マージ(The Marge)」から初めてのアップグレード「上海(Shanghai)」です。
The Marge(ザ マージ)とは?いつ?イーサリアム2.0に向けた大型アップグレードの詳細は?価格変化などをわかりやすく解説!
上海アップグレードでは、イーサリアムに現在ステーキングされているETHが引き出し可能になるため、市場への影響が注目されています。イーサリアムは、仕様変更によりプルーフ・オブ・ステーク(PoS)と呼ばれる、「ETHをネットワークに預けている人が処理の承認をする」システムとなっています。
プルーフ・オブ・ステーク(PoS)とは?特徴や問題点、ステーキングについて初心者にもわかりやすく解説!
仕様変更に先駆けて、ETHをネットワークに預け入れる参加者を募っており、多くのETHがイーサリアムネットワークに預け入れられていました。マージにより、仕様変更は完了しましたが、預けられたETHや、それによって得られる報酬のETHを参加者は引き出すことができませんでした。
上海アップグレードにより、それらの預け入れられているETHが引き出し可能となる予定です。
預け入れられているETHは、約1600万ETHとなっておりそれらが引き出され売りに出される場合にはETHの価格も反応するのではないかと言われています。ただし、引き出し可能になった後も預け入れられたETHによって報酬が得られることなどからそこまで売却されないのではないかとも言われています。
変わっていくイーサリアム
ビットコインが仕様をほとんど変更せずに存続しているのとは対照的に、イーサリアムは次々と仕様が変更されていっています。それが良い悪いは別の話として、イーサリアムに興味がある方はその動向を知っておく必要があります。
イーサリアムの大きな変更点としては既に述べたプルーフ・オブ・ステークへの変更がありますが、さらにイーサリアムの新規発行量の変更も見逃すことができません。
上図はマージの後のイーサリアム(ETH)の供給量ですが、ほぼ横ばいとなっています。イーサリアムはマージ以前から手数料高騰に対応するための新規発行量調整などを行なっており、現状では新規発行量と焼却されるETHの量が均衡している状態となっています。
ビットコインは新規発行量が4年毎に減ってはいるものの、発行上限や新規発行量が決まっているため、そこまで発行量による市場への影響はありません。しかしイーサリアムはそれらの不確定要素が大きいため、供給量は注目すべきポイントとなっています。
また、イーサリアムを語る上で直近で欠かせないものはレイヤー2の存在です。マージのアップグレードにより、イーサリアムの処理速度や手数料の問題は解決へ一歩前進しましたが、まだまだ道のりは長くなっています。レイヤー2はそれらの問題をイーサリアム外から解決するソリューションです。
レイヤー2は2022年に非常に大きな躍進を遂げ、2023年にも大きな変化があるのではないかと期待されています。
2023年がレイヤー2の年になるワケ。Web3.0の新たなる希望とは
さらにレイヤー2の次の技術であるレイヤー3も、いくつかビジョンが公開されだすなどしており、イーサリアムの進化はまだまだこれからも続くことになるでしょう。
直近では上海アップグレードが注目されることになりますが、長い目で見ればレイヤー2やレイヤー3、そして上海アップグレード後のアップグレードといったロードマップはイーサリアムにとって非常に重要なものとなっていきます。
仮想通貨(暗号資産)業界を引っ張るイーサリアム。これからも目が離せません。
TOP画像:https://ethereum.org/en/staking/
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