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ビットコインの価格が18,000ドルに回復しました。イーサリアムが1400ドル、アバランチが前日比+25%となるなど、多くの仮想通貨(暗号資産)で価格上昇が見られています。なぜこのような価格変化が起こっているのか、また今後の展開について初心者の方にもわかりやすく解説します。
なぜビットコインは上昇したか
ビットコインが18000ドルを回復、前日比+4%となった背景には、マクロ的な要因が強く見られます。
ビットコインは、2021年11月を最高値として下落が続いていました。しかし、年始に入り少しずつ上昇の兆候が見られ始め、本日18,000ドルへ到達しました。
日足では本日が陽線になると5日連続の陽線となり、5日連続は2022年9月以来の出来事となります。
ビットコインがこのような上昇になっているのは、インフレ率が低下してきたことが挙げられます。インフレ率が低下してきたのは2022年6~7月ですが、今月発表されたアメリカの平均時給が低下したことでその期待に勢いが増しました。
インフレ率が低下する中で、さらに景気悪化を示す経済指標がいくつか出てきているのも金利低下に期待を与えています。経済が悪化すれば金利上昇政策をFRBが止めるのではないかとの見方が市場では大勢を占めているため、今夜発表されるアメリカCPIでインフレ率が予想よりも下落すればさらにビットコインは勢いを増していく可能性があります。
仮想通貨市場はこのまま進めるのか?
市場の予想では、2月1日に行われる予定のFOMCで決定される政策金利は+25bp(0.25%)となっています。
+0.25%というのは前々回の+0.75%、前回の+0.5%よりも低い数値になります。そのため、+0.25%となれば金融引き締めが終わりに近づいていると市場が取る可能性があります。実際に0.25%となるかどうかは、本日のCPIがかなり鍵を握っています。CPIの予想は6.5%ですので、この数値とどの程度異なってくるのかが注目すべきポイントでしょう。
仮にこのままインフレが減速するのであれば、ビットコインや仮想通貨市場は勢いづくと思われます。インフレが減速するのは経済が悪化している証拠でもあるため、このまま金融引き締めが続くことはほぼなくなります。そのため、インフレが減速しているうちはビットコインはこのまま進む可能性が高いです。
ポイントは金利低下期待から、インフレが再度上昇していくかどうかです。インフレ低下→金利低下→インフレ率上昇となれば、再度金利上昇となってしまいます。金利上昇となれば仮想通貨市場にはマイナス材料なので、再度価格はダメージを受けることになるでしょう。
このように、ビットコインがこのまま進むかどうかはインフレ率と金利動向(期待)を注視していくと良いと思われます。
インフレ減速と景気後退でここからビットコインは上昇するか。金融政策に揺れる市場
ビットコインの本当の価値
と、ここまで短期的な見方を示しましたが、短期的にはマクロ要因に左右されるためビットコイン自体が評価をされているわけではない、ということは忘れてはいけないでしょう。
ビットコインが本当に評価されるのは、長期的に見れば「分散性」が評価される時です。分散性とはつまり中央集権ではない、ということ。中央集権型のシステムが嫌われるというのは非常事態です。軍事的・経済的な紛争が生じたり、世界情勢が悪化することで分散型のシステムは必要とされます。
今はまだドルなどの法定通貨がやり取りに使えますので、ビットコインの価値は実際にはそこまでありません。しかし、ドルなどの期待が一気に剥がれ落ちる時、ゴールドとビットコインは本当の評価を受けることになるでしょう。
もちろん、そのようなことがあれば多くの人が非常に困ることになるため、そのようなことはあってはなりませんが、ビットコインやイーサリアムの本当の価値を見失わずに短期的な動向を追っていくと、本質が見えてくるかもしれません。
※当記事は市場を分析した結果を示しています。投資を勧めるものではありません。
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