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イーサリアムのステーキング流動性を提供するLido DAOのトークンLDOが上昇しています。年初にイーサリアム開発者会議による上海アップグレードが発表されたことなどによる影響かと見られ、市場では仮想通貨市場の転換の予兆ともとられています。
LDOが一時60%上昇
LDOは、イーサリアムのステーキングサービスを提供するLidoの発行する独自トークンです。簡単に言えば、Lidoを通してイーサリアムにステーキングを行うとLDOを受け取ることができるサービスを提供しています。トークンのLDOは市場でも売買することができるため、ユーザーはイーサリアムのステーキングを行うとともに、流動性も確保することができるのです。
執筆現在では前週比30%と価格は落ち着いておりますが、一時前週比60%以上の高騰を見せていました。要因はいくつか考えられますが、イーサリアムのステーキング関連銘柄なので、おそらくイーサリアムのアップグレードが背景にあると思われます。
イーサリアムは年始の開発者会議で上海(Shanghai)アップグレードが、テストネット公開2月、メインネット公開3月で話合われました。上海アップグレードでは、現在イーサリアムのステーキングされているETHを引き出し可能にする変更が最優先で行われるとされ、イーサリアムのステーキングに近々変化が起きることが予想されています。
イーサリアムの上海(Shanghai)アップグレードは3月を予定。内容とその後の展開
ステーキング引き出し可能期待でLDOが上昇か
現在、イーサリアムにステーキングされているETHは約1600万ETHとなっています。イーサリアムの現在の供給量は約1億2000万ETHなので、約13%ものETHがステーキングによって拘束されていることになります。
それらが引き出し可能になるため、市場では様々な憶測が飛び交っています。13%のETHが引き出されて、売却されるとなればETHの価格にダメージは与えることになりますが、必ずしも全てが売却されるというわけではありません。
今までは引き出しすることができなかったため、ETHをステーキングすることを躊躇っていた人も引き出しが可能となればステーキングを積極的に行う可能性があります。そうなればLidoのようなステーキングサービスにとって、上海アップグレードはプラス材料となります。LDO価格上昇もそのような背景があるでしょう。
またGlassnodeなどのデータによれば、ステーキングされているETHの平均は2,000ドル以上となっているため、ステーキング引き出しが可能になってもその多くは保有されるのではないかとの予測もされています。(執筆時点でイーサリアムの価格は1300ドル前後)
このように、上海アップグレードがイーサリアムやイーサリアムの関連銘柄にとってプラス材料となると見られる動きも出てきています。
勢いづく仮想通貨市場
2023年に入り、少しずつではありますが仮想通貨市場に勢いが出てきています。大きな要因としてはインフレ低下期待からの金利低下期待と言えますが、LDOのようなビットコインやイーサリアムよりも時価総額が劣る銘柄に反応が見えています。
AptosのAPTやOptimismのOP、AvalanchのAVAXも前週比30%を超えており、次なるトレンドの形成を感じさせています。
次の仮想通貨市場のトレンドを期待される新興銘柄のAptosは、メタなどの大手テック企業から開発者が開発していること、Optimismはレイヤー2と呼ばれる期待技術の主要銘柄であること、などが上昇の背景にあると思われます。
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ここから金利低下期待が高まればさらに他の銘柄にまで波及したり、伸び率が大きくなって行く可能性があります。もちろん、インフレや金利の動向はわからないのでこの後必ず伸びていくと言えるわけではありませんが、少しずつ仮想通貨市場の雪解けが見えてきたのではないか、と思わせる市場の雰囲気はあるでしょう。
※当記事は市場を分析した結果を示しています。投資を勧めるものではありません。
TOP画像:https://lido.fi/
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