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ビットコインを始めとした、仮想通貨(暗号資産)市場の価格上昇の勢いが止まりません。ドルで23000ドル、円換算では300万円を回復しました。
ここ最近の仮想通貨市場の動向について、そして今の仮想通貨市場は買い時なのか否か、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
ビットコイン、300万円に回復
年始からビットコイン、仮想通貨市場の勢いが止まりません。ビットコインの価格はドルで23000ドル、円換算では300万円を回復しています。7日間の上昇率は11%、年初来からの上昇率はドルで約40%となっています。
また、仮想通貨市場の全体時価総額も年初の7000億ドルから+約40%の1兆ドルを回復しており、全体的に資金が流入していることがわかります。
ビットコイン以外の仮想通貨であるアルトコイン市場も活況で、特にAptosの発行するAPTの上昇はここ最近目立っています。7日間で+約68%、年初来だと約3.6倍にも値上がりしています。
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現在のビットコイン上昇の背景は、まず金利低下期待がきっかけとなったと言うことができます。昨年までのインフレ率上昇からの金利上昇で、株式市場を始めとする多くの市場がダメージを受けました。それは仮想通貨市場も例外ではなく、非常に強いダメージを受けていました。
しかし、年末にかけてアメリカのインフレ率が低下、そして景気後退を示す指標が出始めると金利が低下するのではないかという期待が出始めました。そのあたりからゴールドなどの資産が上昇し始めました。
仮想通貨市場も年初からはその波に乗り出して、上昇を始める形となりました。また、2022年から続く仮想通貨関連企業の倒産・事業縮小も出尽くした感が出てきており、下落相場から強く反転している状況になります。
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今後もマクロ的要因が肝?
今が仮想通貨市場の買い時なのかどうかを考える上で、今後の展開について少し分析をしてみます。上昇のきっかけとなっているのはマクロ的要因なので、他の大きな要因のバブルが起きないのであれば、マクロ的な要因でこの相場も一度終わっていくことが考えられます。
今、インフレ率が低下し金利が低下する期待が高まっていますが、FRBはまだ金利を低下させる発言や行動に出ていません。そのため、まずはFRBが金利低下を示唆するところでこの事態は進展すると思われます。そして金利低下を実行に移すようであればさらに事態は進展していくでしょう。
次に、景気後退がどの程度起きるかによっても金利の動向は変わります。次に控えている1月26日発表のGDPが大きくマイナスになるようであれば、金利はさらに低下する期待が生まれます。反対にGDPがあまり下がっていかなければ金利はそこまで急激に落ちてはいかないでしょう。
最後にやはりCPI、つまりインフレ率の動向がビットコインの価格に大きな影響を及ぼします。インフレ率がこのまま下がっていけば、金利の低下圧力は強まるため、ビットコイン価格は上昇するでしょう。
このような前提がある中で、今最も有力だと思われるのは「FRBは金利をここからはあまり上げない」「景気後退」「インフレ率低下」です。FRBはまだ金利低下をはっきりと述べていませんが、このまま金利を上げ続ければ景気が大きく後退する可能性が高いです。インフレ率も低下している中で、そのような政策を取り続けるメリットはそこまで高くありません。
市場も、早ければ2月のFOMCで金利上昇をストップさせるのではないかという予想が出てきており、金利低下を示唆する発言は意外と早く出てくるかもしれません。
景気後退はどこまで続くかはわかりませんが、先日もGoogleの人員削減報道などがあったように、アメリカでは大手テック企業を始めとして事業縮小が散見されます。前回のGDPのように良い数値が出るのかは、疑問が残るところです。
そしてインフレ率はエネルギー価格が低いまま止まっていること、2022年にはすでに急激にインフレ率の上昇が始まっていたため前年比だと下落になりやすいことから、まだ下がる余地があると見られます。
これらのことから、当面は「FRBは金利をここからはあまり上げない」「景気後退」「インフレ率低下」が市場の見方としては有力なのではないかと思います。
今は仮想通貨の買い時なのか?
以上を踏まえ、結論としてはインフレ率の下落が止まるまで、景気後退が底を打つまで、は短期的に買い時と言えるでしょう。上昇のきっかけとなっているマクロ的な要因がまだ止まる気配はなく、FRBもまだ動いていない中では、この上昇を反転させて下落へ向かわせる大きな要因は見えていません。
しかし、インフレ率が下落しなくなる時、景気後退が底を打ち回復へと向かう時、金利は上昇方向へ進んでしまうので仮想通貨市場にダメージを与えることとなります。しかも、急激な上昇の次は急激な下落があるため、そこは要注意です。
また、最近はダウ平均と連動性がなくなっているビットコインですが、今後景気後退で急激なダメージが株式市場に与えられた場合、ビットコインや仮想通貨の価格もそれに引っ張られる可能性は十分あり得ますし、仮想通貨関連企業の倒産がまだある可能性もあります。
買いを入れる場合は、それらの事態が起こり得ることを想定しながら適切にリスクを取っていくといいでしょう。
※当記事は市場を分析した結果を示しています。投資を勧めるものではありません。
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