本ページはプロモーションが含まれています
ビットコインは昨日の記事でもお伝えした通り、現在順調に上昇しています。しかし、一方でゴールドは下落をしており、ビットコインとは対照的な動きをしています。デジタルゴールドとして見られるビットコインが、ゴールドとは別の動きをしていることは何を意味しているのか、初心者の方にもわかりやすく解説します。
ゴールド下落とビットコイン上昇の背景
ゴールドは、先日の雇用統計前の約1,950ドルを頂点にして下落を続けています。執筆時点では約1,840ドルとなっており、直近のCPI発表でもそのまま下落し続けています。
米CPIは6.4%でドル円は円安、ビットコイン上昇。インフレ再燃スタートか
一方のビットコインは、雇用統計後に仮想通貨大手取引所Krakenのステーキングサービス終了などで価格を落としましたが、CPI発表後、大きく価格を伸ばしました。
ビットコイン・イーサリアム暴落。ステーキングサービス終了危機に業界動揺
ゴールドとビットコインは、ともにインフレに強い資産として考えられているため、インフレ圧力は長期的に見ればプラス材料となります。しかし、短期的にはインフレ圧力は金利上昇を生んでしまうため、マイナス材料となります。
雇用統計とCPIで金利は下落から上昇へと転じています。それに呼応するようにゴールドは下落しました。
本来であれば、ビットコインも同様に下落してもおかしくはありません。しかしそうはなっていませんので、ビットコイン特有の値動きをしている、と言えるでしょう。
ビットコイン特有の値動きとは
もちろん、今までビットコインはゴールドとは別の値動きをしてきた時も多々あります。実際に前回ピークだった2022年6月までのインフレ前までの動きは、ビットコインとゴールドでは異なりました。
筆者はインフレの原因は、国がコロナ流行の際に行った金融緩和+紙幣増刷だと考えているため、2020年3月ごろから、2022年初頭までがインフレの前段階の相場であったと考えています。
その期間のビットコインとゴールドの値動きは似ていますが、少し異なりました。
どちらも2020年3月〜7月ごろから上昇して、インフレピークの2022年6月に向けて下がっていったという流れは同じですが、その値上がり幅は異なります。
ゴールドは、コロナショックの際に1,450ドル程度になった後、最高値は約2050ドルでした。ビットコインはコロナショックの際には4,000ドル程度まで落ちた後、約69,000ドルまで上昇しています。
端的に言えば、ビットコインの方が断然値上がりをしているのです。どちらもインフレで長期的には上昇していく資産ではありますが、ビットコインの方が値上がり率が高いことが直近では示されているため、ゴールドよりもビットコインの方が値上がりを期待した投資家が早めに飛びつく可能性があります。
また、前回の記事ではマクロ的要因を主にして解説したため取り上げませんでしたが、ビットコイン独自のコミュニティ状況の変化もビットコイン特有の値動きを助けることがあります。
前回の記事:ビットコイン大幅上昇。バブルへの兆しが見えてきた?
現在、ビットコインはNFTの機能が少しずつ盛り上がりを見せており、ビットコインのNFTブーム、そしてビットコインのユースケースが広がっていくことが期待されています。ビットコインのNFTを発行しているのはOrdinals Protocol上で、その中のNFTでは約21万ドル(約2,700万円)で買い取られたものもあると言います。
ICYMI: @OrdinalPunks INSCRIPTION #620 SOLD FOR 9.5 $BTC (~$214,766.50) pic.twitter.com/TqhnnB38uL
— DEGEN NEWS 🗞️ (@DegenerateNews) February 9, 2023
このような要因が重なることで、現在の価格上昇が形成されている可能性があります。
バブルを形成するかは別
しかし、インフレ圧力の中のビットコイン暴騰期待での買いであっても、ビットコインNFTブームの期待買いであっても、この相場が続くかどうかはもちろんわかりません。
どちらも期待の上での状況なので、それがいつ剥がれ落ちてもおかしくないことはゴールドが教えてくれていますので、この相場に乗る場合は注意が必要です。
ただ、ビットコインの強気弱気を示す200日移動平均線は、現在価格が上回っており、もしかすると強気が強気を呼ぶ循環へと入っていく可能性があります。
ビットコインの200日移動平均線は本当に参考になるか検証してみた
そうなれば、現在、規制関連のニュースがあってもそれを跳ね除けて上昇しているビットコインは、バブルを形成していくかもしれません。今までのチャートの流れと、そのチャートを組んだ市場参加者の思い。これらを総合して考えるといいのかもしれません。
※当記事は市場を分析した結果を示しています。投資を勧めるものではありません。
関連記事
BUSDの新規発行停止でバイナンス危機?仮想通貨にも危機が到来か
相次ぐ飛行物体の撃墜。知っておくべき戦争とビットコインの関係
スポンサー