Algorand(アルゴランド|ALGO)とは?評判・将来性・特徴についてわかりやすく解説!

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かねてからブロックチェーンには「トリレンマ」と呼ばれる解決が困難な課題があるとされてきました。

これは、代表的な仮想通貨であるビットコインやイーサリアムも例外ではありません。仮想通貨の基盤となっているブロックチェーンの多くが、トリレンマに当てはまっていると言われています。

ところが、このブロックチェーンのトリレンマを克服できるかもしれないプロジェクトがあります。それがAlgorand(アルゴランド|ALGO)です。

このページでは、Algorandの基本的な概要、そしてブロックチェーンのトリレンマとは何か、なぜそれが起こるのかを解説します。その上でAlgorandの特徴・評判・将来性を解説します。

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Algorand(アルゴランド|ALGO)とは

出典:https://www.algorand.com/
名称 Algorand(アルゴランド)
ティッカーシンボル ALGO
発行者 Algorand
発行上限 10,000,000,000ALGO
時価総額 約3,136億円(30位)
公式サイト https://www.algorand.com/

※2022.7.20.時点

Algorandは中央集権型金融(CeFi)と分散型金融(DeFi)を融合したFutureFiを目指すパブリックブロックチェーンのプロジェクトです。すでに、国家インフラとして採用されているケースもあります。

Algorandの発行する独自トークンが「ALGO」です。

Algorandは、ブロックチェーンのトリレンマを克服できるかもしれないと言われ注目されています。それでは、まずはブロックチェーンのトリレンマとは何かを解説していきます。

 

ブロックチェーンのトリレンマとは

ブロックチェーンのトリレンマとは、イーサリアムの開発者であるヴィタリック・ブテリン氏によって提唱された概念です。

ヴィタリック氏が提唱したトリレンマのイメージ図(出典:https://vitalik.ca/general/2021/04/07/sharding.html)

 

トリレンマとは

一般的にトリレンマとは、3つの概念が存在し、そのうち2つを重視すると残りの1つが損なわれてしまう事象のことを指します。

例えばビジネスの世界では、以下のようなトリレンマが見られます。

「時間」「金」「品質」の3つの要素が存在している中で、かかる時間と金銭的コストを同時に抑制することはできます。しかしこの場合、製品やサービスの品質は犠牲になります。

あるいは、高品質を維持しつつ時間も短縮しようとした場合、金銭的コストが増えることになります。

このようにブロックチェーンに限らず様々な場面でトリレンマは見られます。

〜ブロックチェーンのトリレンマについては以下でも詳しく解説しています〜

ブロックチェーンのトリレンマとは?仮想通貨が抱える課題と、それを克服する技術をわかりやすく解説!

 

ブロックチェーンのトリレンマにおける3要素

次にブロックチェーンのトリレンマです。ブロックチェーンのトリレンマにおける3つの要素は「スケーラビリティ」「セキュリティ」「分散性」であるとされています。

 

スケーラビリティ

スケーラビリティはブロックチェーンの処理速度、及びそれに伴うシステム規模の拡張性を指します。

ビットコインやイーサリアムは「セキュリティ」「分散性」の2つを高度なレベルで成立させている代わりに、この「スケーラビリティ」を犠牲にしていると言われています。

スケーラビリティが損なわれている状態とは、ネットワークの利用者が増えすぎて処理速度が低下し、手数料の高騰が発生してしまうようなケースです。

例えばビットコインは1秒間に約7トランザクション、イーサリアムは約15トランザクションを処理することができますが、これはVISAの処理速度(秒間2500トランザクション)と比較してもかなり遅いスピードです。また、イーサリアムではガス代の高騰も頻繁に起こります。

 

セキュリティ

セキュリティはネットワークの安全性を指します。詳細は次の分散性と合わせて解説します。

 

分散性

分散性は、ネットワーク参加者がどれだけ分散しているかを指します。

ブロックチェーンの取引情報の監視・管理や取引の承認を行う端末(ノード)が世界中に分散しているほど、そのブロックチェーンは非中央集権化を実現していることになり、特定の管理者への依存度は下がります。

また、分散化が進んでいるほど、検証作業を特定の存在に依存する度合いも下がるため、ネットワークのセキュリティも高まります。

 

トリレンマの他のパターン

ここではビットコインやイーサリアムのように、スケーラビリティを犠牲にして他の2つを成立させているパターンを見てきましたが、他のケースもあります。

例えばリップルは中央集権的な色合いが強く、そのおかげで検証や同期処理は高速で行われるため、スケーラビリティは維持できています。また、セキュリティも一定水準を担保しています。しかしその反面、分散性は損なわれています。

このように、いずれのブロックチェーンもトリレンマのいずれかのパターンに陥ることが多く、様々な解決策が模索されてきました。

 

Algorandの特徴

ところがAlgorandは、このブロックチェーンのトリレンマを克服しうるブロックチェーンとして知られています。

ここからはAlgorandがなぜトリレンマを克服できるのか、その理由をAlgorandの特徴に触れながら解説していきます。

 

コンセンサス・アルゴリズム「PPoS」がすべてを解決する

Algorandはトリレンマを生み出す3つの要素それぞれに対して、以下のような特性を持っています。

  • 1ALGOからガバナンスに参加できる【分散性】
  • バリデータ(コンセンサス委員会)の選出がランダム【セキュリティ】
  • 高速処理【スケーラビリティ】

これらを実現しているのが、Algorandが採用しているコンセンサス・アルゴリズムであるPPoS(Pure Proof of Stake)です。

それでは、1つずつ解説していきます。

 

1ALGOからガバナンスに参加できる

従来のPoS(Proof of Stake)では、トークンを大量に保有している参加者だけが、バリデータとしてブロックの承認・提案・投票などのガバナンスに参加することができました。

一方、Algorandでは1ALGOから参加することができます。少量のトークンを持つだけでガバナンスに参加でき、マイニング報酬を受け取れるオープンな仕組みになっています。

これにより、ネットワーク参加者の数を増やすことに成功し、分散化を実現しています。

 

バリデータ(コンセンサス委員会)の選出がランダム

Algorandのバリデータは通称「コンセンサス委員会」とも呼ばれており、委員の選出はブロックが書き込まれるたびにランダムかつ秘密裏に行われます。

誰が委員会に選出されるかは事前にわからず、参加者自身も委員会が解散した後に初めて知ることになります。このようなランダム性により、オープンでありながらセキュリティの安全性も確保しています。

 

高速処理

Algorandは、PPoSにより各トランザクションの許諾が不要となっているため、マイニングコストがかかりません。また、バリデータの選択がランダムであるため計算量が少なく済むことも、高速処理の仕組みに貢献しています。これにより、Algorandは1秒間に約1000トランザクションを処理することができ、しかもイーサリアムのガス代のような高額な手数料がかかることもありません。

このようにAlgorandは従来のブロックチェーンが抱えていたスケーラビリティ問題を解消し、超高速トランザクション・格安手数料を実現させました。また、取引の際の環境負荷も少なくエネルギー消費も効率的なので、カーボンニュートラルな性質も持ち合わせています。

 

ALGOの評判・口コミ

ここでは、ALGOについて、評判や口コミを紹介していきます。

 

 

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評判・口コミ

難しいことはよくわかりませんが、仮想通貨について調べているとよく聞く名前です。アルゴランドは時価総額もすでに大きくなっているので、そこまで怪しいプロジェクトではないのかな、と思っています。もちろん、今後どのように発展していくかはわかりませんが、他の小さなプロジェクトよりは追っていった方がいいプロジェクトだと思っています。(20代女性)

 

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評判・口コミ

ブロックチェーンのトリレンマは以前から知っていた。それを知った時はブロックチェーンの限界を知ったような気がしたが、そのトリレンマを解決する可能性がAlgorandにはあるので期待ができるのではないか。ブロックチェーンの課題解決を目指すプロジェクトは多くあるが、Algorandは他と比べても注目している人が多いことなどから、初心者も調べてみてほしいプロジェクトの一つだ。(40代男性)

 

ALGOは儲かる?

ALGOは、値上がりによって儲けを狙うことができます。価格が低いところで購入し、高いところで売却すれば、その差額が利益となります。ALGOの取引で儲かるかどうかは、他のブロックチェーンの課題を解決しようとしているプロジェクトが発行している仮想通貨の価格推移やALGOが持つポテンシャルなどを分析してみると良いでしょう。

また、ALGOで儲けを出そうと思った場合にはステーキングで増やすのも一つの手です。ステーキングとは、ネットワークに貢献した人へトークンが付与されるシステムです。

ステーキング(ステーク)とは?ステーキングできる取引所/貸仮想通貨との違い/リスクを紹介!

 

ALGOの将来性・今後

ALGOの価格推移(出典:https://coinmarketcap.com/ja/currencies/algorand/)

ALGOは上場した際に高値を出しましたが、1年以上大きく下落し続けていました。しかし2021年の仮想通貨市場の盛り上がりを受けて、過去最高値まで価格は上昇しました。

その後、2021年11月以来、価格が下落しています。2021年11月からは仮想通貨市場全体が弱気相場に入っているという理由もあり、上昇しても限定的、という状態が続いています。

今後、ALGOの需要と供給のバランスが変わっていく可能性もありますが、価格上昇においては、Algorand自体がいかに多くの人に利用されていくかどうか、という部分が大きいでしょう。

 

ALGOの買い方

ALGOは日本の仮想通貨取引所での取り扱いは現在ありません。

そのため、ALGOを購入する場合はGMOコインなどの国内取引所でビットコインなどを購入し、海外取引所へ送金、そして海外取引所でALGOとBTCを交換する、という手順を踏む必要があります。

ALGOは現在、以下の取引所へ上場しています。

ALGOを買うまでの手順は基本、以下のような流れになります。

 

1 国内仮想通貨取引所でビットコイン(BTC)を購入

例えば国内取引所のGMOコインで口座を開設し、日本円とビットコインを交換します。口座開設は無料でできますが、交換の際などに手数料がかかる場合があります。(GMOコインでは交換の手数料も無料です)

2 ビットコインを海外取引所へ送る

海外取引所(例えばバイナンス)で口座を開設し、ビットコインを海外取引所口座へ送ります。ビットコインを送る際に手数料がかかる場合があります。(GMOコインでは送金の手数料も無料です)

3 ビットコインとLPTトークンを交換する

最後に、ビットコインと買いたい仮想通貨を交換します。海外取引所も口座開設は無料でできますが、交換の際に手数料がかかる場合があります。

 

仮想通貨は、ほとんどの取引所(国内・海外問わず)で数百円程度から購入が可能です。1〜3の手順は仮想通貨取引所によって、変わるものではなく、どこの取引所でも同様の手順で、簡単に仮想通貨を買うことができます。

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まとめ

他のブロックチェーンにとって克服が困難なトリレンマを、Algorandは解消しています。そのため、Algorandは「イーサリアム・キラー」として今後の成長が期待されています。

一方、イーサリアム自体もThe Merge (ザ・マージ)と呼ばれる超大型のアップデートを控えており、その影響はAlgorandを含む他のブロックチェーンにとって無視できるものではありません。

Algorandの今後の状況を追いかける際は、イーサリアムの動向も合わせてチェックしていくことをオススメします。

TOP画像:https://www.algorand.com/

 

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