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有名なWeb3ウォレットである「Metamask（メタマスク）」で、イーサリアムをステーキングする機能が実装されました。今回は、イーサリアムをメタマスクでステーキングするやり方、注意点やリスクなどを初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
目次
メタマスクのイーサリアムステーキング機能とは
メタマスクとは、イーサリアムのほか、様々な仮想通貨（暗号資産）を管理することができるウォレットです。管理することができるのは「ECR20」と呼ばれるイーサリアムの規格で作成された仮想通貨だけですが、USDT（テザー）やUSDCなど多くの有名な仮想通貨が対応しています。
また、メタマスクは様々なアプリに対応しているため、メタマスクとアプリを繋いで仮想通貨をアプリ内で使用することができます。例えばOpensea（オープンシー）というNFTのマーケットプレイスとメタマスクを繋ぐことで、Opensea内でメタマスクに入金してあるイーサリアム（ETH）を使ってNFTを購入することができるようになります。
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このように、メタマスクはイーサリアム関連のWeb3サービスを利用する際に使用することができ、非常に多くのユーザーが使用しています。使い方も簡単で、メタマスクのアプリをインストールするだけで利用することができる手軽さも支持を得ています。
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そのメタマスクに実装されたのが「ステーキング」機能です。ステーキングとは、仮想通貨をネットワークに預けることで見返りとして報酬を得る行為のことを指します。ステーキングは仮想通貨によってできる場合とできない場合があります。例えばビットコインではステーキングはできませんが、イーサリアムではステーキングを行うことができます。
イーサリアムでステーキングを行うことで、見返りとして数%のイーサリアムを報酬として受け取ることができます。執筆時点では1600万ETHものイーサリアムがステーキングされており、その数は増え続けています。
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ちなみに、取引所でもステーキングサービスは展開されています。ただし、日本の取引所ではまだイーサリアムのステーキングサービスを展開している取引所はありませんので、イーサリアムをステーキングしたい場合には海外取引所やステーキングサービスを利用する必要があります。
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メタマスクのステーキングはリキッドステーキングを利用
メタマスクのステーキングは、「リキッドステーキング」と呼ばれる外部サービスと連携してステーキングを行います。
Lido（リド）と呼ばれるサービスか、Rocket Pool（ロケットプール）と呼ばれるサービスです。これらのサービスは、イーサリアムをLidoやRocket Poolに預ければ、代わりにステーキングを行ってくれ、報酬を振り込んでくれるというものです。報酬はLidoやRocket Poolの手数料が引かれて振り込まれるため、それがサービス利用に対する手数料となります。また、ステーキングサービスに預けいれると、“預けいれた証明のトークン”と受け取ることができ、そのトークンも売買することができます。どちらも、DAOと呼ばれる非中央集権的な運営が行われています。
Lidoは以前からあるイーサリアムステーキングサービスで、シェアも非常に多くあります。Rocket Poolは新興サービスで、近年認知度を高めています。
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メタマスクでのステーキングのやり方
ここからは、実際にどのようにしてメタマスクでステーキングを行っていくのか紹介します。
まず、事前準備として以下のことを行っておきます。
- イーサリアムを購入
- メタマスクのインストール
- メタマスクにイーサリアムを入金
これらの方法については以下で詳しく解説していますので、わからない方はそちらを参考にしていただければと思います。
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1 Portfolio Dappと連携
続いて、Portfolio Dapp（https://portfolio.metamask.io/）とメタマスクを連携します。このPortfolio Dappは、メタマスクのポートフォリオを管理するサービスで、メタマスクと同じ会社が運営しています。
執筆時点ではベータ版であること、そして英語のサイトなのでフィッシング詐欺などには十分気をつけましょう。
まずは、TOP（Portfolio）からメタマスクとPortfolio Dappを接続します。
2 ステーキングサービスを選択する
「Stake」の画面へ移ります。するとLidoかRocket Poolを選択する画面となります。報酬の%が表示されていますので参考にして、どちらかを選択します。
ちなみにLidoは最低数量は設定されていませんがRocket Poolは最低0.01ETHからステーキングが可能です。通常イーサリアムのステーキングは最低32ETHからなので、ステーキングサービスを利用すると小口でもステーキングを行うことができるようになることがわかります。
3 ステーキングする数量を決める
ステーキングしたい数量を入力します。すると月間と年間で得られる報酬の目安が表示されます。
4 ガス代などを設定し完了
最後に確認画面で「Confirm」を選択し、その後ガス代を設定したらステーキングは完了です。ステーキングするとLidoの場合はstETH、Rocket Poolの場合はrETHを受け取ることができます。
ステーキングする際も、イーサリアムの手数料であるガス代はかかります。ガス代を自分で設定する方法や、節約する方法は以下で紹介していますので参考にしていただければと思います。
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注意点とリスク
メタマスクでステーキングをする際の、注意点やリスクについて紹介します。
ステーキングにはリスクがある
そもそも、ステーキングにはリスクがあります。イーサリアム自体のシステムに問題が見つかった場合、またステーキングサービスを介してのステーキングの場合はその利用サービスに欠陥や問題があった場合などには預けたイーサリアムが戻ってこない可能性があります。
さらにメタマスクを利用してのステーキングの場合は、メタマスクの問題もリスクに入れておく必要があります。それらを信頼してステーキングしていることを忘れないようにしましょう。
メタマスクのハッキングに注意
メタマスクはオフラインで管理する安全なウォレット、「コールドウォレット」ではありません。そのため、パスワードなどを盗まれてしまうと簡単に仮想通貨を盗まれることになってしまいます。
メタマスクによる仮想通貨流出の被害は多く報告されているため、利用する際はパスワードの管理には十分注意しましょう。
上海アップグレードまでは引き出せない
2023年3月に予定されているイーサリアムの次回アップグレード、「上海アップグレード」まではステーキングしたイーサリアム、報酬として加算されたイーサリアム、どちらも引き出すことができません。
それを前提に、ステーキングサービスを利用するようにしましょう。
以上、メタマスクを利用してイーサリアムをステーキングする方法、そしてリスクと注意点を紹介しました。ステーキングは報酬を得られる一方で、リスクがあります。その点はしっかりと認識した上で、サービスを利用するようにしましょう。
TOP画像：https://portfolio.metamask.io/
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