イーサリアムの直近の開発予定は?上海アップグレードやEIP-4844について解説

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イーサリアムのステーキング資金出金が可能となる、「上海アップグレード」の日が近づいてきています。今回は、着々と進んでいる上海アップグレードに向けた準備と、上海アップグレード後の開発予定について、初心者の方にもわかりやすく解説をしていきます。

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上海アップグレードに向けて進む準備

イーサリアムは、上海アップグレードに向けて準備を進めています。2月中にはテストネットでの公開、3月中にはメインネットでの公開を予定しており、上海アップグレードが完了すると、ステーキング資金や報酬を引き出すことができるようになります。

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Ethereum Foundation(イーサリアム財団)によれば、日本時間の2月8日にテストネットでステーキング資金を引き出す処理を行ったとしています。(参考:https://blog.ethereum.org/2023/02/07/edelweiss-interop-recap)また、予定通り3月中に上海アップグレードを行う予定で動いていることも確認されており、イーサリアムの進化はまだまだ続いていくことが予想されます。

上海アップグレードに関連して、イーサリアムのステーキングサービスを行うLidoも出金機能の実装を進めていく予定であることも同日発表されました。(参考:https://blog.lido.fi/introducing-lido-v2/)

イーサリアムがThe Marge(マージ)の大型アップグレードを無事に完了させたことで、イーサリアム、そしてイーサリアムエコシステムの成長が著しく進んでいます。ここにレイヤー2などのプロトコルが加わることで、さらなる飛躍をイーサリアムは遂げることになるでしょう。

 

上海アップデートとその後

まず、上海アップデートではステーキング資金の出金が可能になるため、イーサリアムに大きな変化が起きます。現在ステーキングされている約1600万ETHの資金や報酬は引き出すことができませんが、それが可能になることで、売り圧になる可能性とともに、フレキシブルにステーキングが可能になる魅力からイーサリアムにプラス材料となる可能性が示唆されています。

短期的には、上海アップグレードの予定が明確になった1月からイーサリアムやLidoのトークンLDOは上昇しているため、市場は上海アップグレードを好感しているものと見られます。

もちろん、実際に上海アップグレードが完了した際には売りが多くなる場合や、事実確定売りが進むことも考えられるため、価格は下落する可能性もありますが、長期的にはイーサリアムが望んでいる方向へ進むアップグレードであるため、プラスとなると思われます。

また、2023年1月にはイーサリアムは流通量が減ったことも観測されています。イーサリアムでは手数料の一部をバーン(焼却)するシステムとなっているため、利用されればされるほどイーサリアムの流通量が減る傾向にあります。イーサリアムが減るということは、イーサリアム価格にとってはプラス材料となるため、やはり長期的にはイーサリアムは期待が持てると言うことができるでしょう。

しかし、もちろんそれはイーサリアムの開発が今後も順調にいけばの話です。開発がどのようになっていくのかはわかりませんし、開発者はイーサリアムではなく別のプロトコルへ集まっているデータもあります。長期的にイーサリアムと付き合っていく場合には、そのあたりのデータも参考にするといいでしょう。

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期待されるEIP-4844

なお、上海アップグレードでは実装されない予定ですが、EIP-4844の実装もイーサリアムでは期待されています。

EIP-4844は、イーサリアムのスケーラビリティ問題に関する改善を目指した提案。イーサリアムプロトコルを利用する際にかかる手数料は高いため、実利用に耐えられないことがイーサリアムでは長年問題視されてきたのです。

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そのスケーラビリティ問題を解決するための技術にレイヤー2というものがあります。レイヤー2は現在開発が進み、多くのプロダクトが出てきていますが、そのレイヤー2でもまだ様々なユースケースにおいて手数料は高いとされています。

そこで、EIP-4844では実装されるとそのレイヤー2の手数料を100分の1まで下げることができるとされており、EIP-4844の実装は期待されているのです。

イーサリアム創設者のヴィタリック・ブテリン氏によれば、EIP-4844の実装は今年中にできるのではないかと予想されており、イーサリアムコミュニティは実装を待ちわびています。

イーサリアムでは長い期間でのロードマップが作られており、完成に向けて長い年月をかけて開発が進められています。まだまだ完成には遠いですが、どのような開発が行われているかを知ることは、イーサリアムに関わる場合は知っておいた方が良いと言えるでしょう。

TOP画像:https://blog.ethereum.org/2023/02/07/edelweiss-interop-recap

 

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